大岳山・ほぼ真夏
−海沢から大岳山周回−

【年月日】

2020年9月11日
【同行者】 単独
【タイム】

海沢三滝駐車スペース(8:10)−大岳山(10:47-11:14)−大楢峠分岐(12:56)
−大楢峠(13:59)−海沢三滝駐車スペース(14:23)

【地形図】 奥多摩湖 武蔵御岳 ルート地図(マウスホイールで縮小・拡大可 一部欠)

 ヘアピンカーブの探勝路入口付近に、車は一台もとまっていなかった。
 準備をして歩き出すが、ザックが重い。
 相変わらず蒸し暑いので、飲み物を2リットルも入れたうえ、三脚まで持ってきたからだろう。
 飲み物は順次、消費するので、そのうち軽くなることを期待して歩き出す。

 堰堤を越えるとすぐに多段滝。
 とてもみごとだ。
 ここは左岸の鉄階段で越す。

 すぐに三ツ釜。
 滝下まで降りてみたが、水量がやや多く、写真は撮らなかった。

多段滝(大きな写真)
ムラサキナギナタタケ(大きな写真)

 少し歩いて、ネヂレ滝の分岐。
 ここはかなり下る。
 沢身まで下って、岩場をへつりながら上流側へ行くと、暗い井戸の底のようなところに、水量豊かな二段滝が落ちていた。
 これは壮観だった。

ネヂレ滝(大きな写真)
大滝(大きな写真)

 さらに行くと、大滝の分岐。
 ネヂレ滝までザックを背負って降りたら疲れたので、ここはザックを置いて下った。
 迫力のある大きな淵を持ち、やはり二段に流下していた。
 2019年の台風19号でずいぶん埋まっただろうと思うが、それでも大きな淵だった。

 大きな滝はこれで終わりだが、海沢の水量はまだ十分で、イワナがまだいるのではないかと思われた。
 ゆるく登っていくと、かなり大規模なわさび田。
 まだ、現役で使われていた。

 水量が痩せてくると、奥の二股。
 水量の少ない左に入ると、傾斜が増す。
 地形図的に見ても、ここが頑張りどころだ。

 小尾根に登り着くと、意外なことに水の流れる音がする。
 登りついた尾根の直下を沢が流れているのだった。

 尾根はまずまず穏やかで、ひと息つける。
 主稜線に出る手前に柵がしてあって、通行止めとあった。
 大岳山まで、あと少しだった。

センボンイチメガサ(大きな写真)
大岳神社の杉(大きな写真)

 大岳山はこれで5度目。
 この前来たのは、3年前の大雪の日だったが、今日は真夏のように暑い日だ。
 ここで大休止。

 誰にも会わずここまで来たが、山頂にはたくさんのハイカーが去来して、そこそこ賑わっていた。

 ここから御岳山まで、一般コース。
 つい気が緩んで、奥の院直下でひどいルートミス。
 奥の院の肩を越えるところで、養沢川方面の急降下に入ってしまった。
 下りきった遊歩道が広場になっていて、公衆トイレが設置されているのをみてようやく気がついた。
 ナゴー平まで急な登り返しがないのが、せめてもの救いだった。

 大楢峠への分岐は、旅館街の一角にあって、あまり目立たない。
 左に折れてみると、大楢峠への遊歩道も通行止めとあった。
 とはいえ、ここを行くしかないので、そのまま進む。
 ほどなく、小規模な山抜けがあって先が思いやられたが、崩壊地は結局ここだけだった。

お狗様(大きな写真)
あがりこ栃(大きな写真)

 登り下りがなく、ずいぶんよくできた遊歩道で、ときおり渡る小沢で現在地が知れる。
 峠に近づくにつれて植林も出てくるが、おおむね自然林で、今少し涼しくなればきのこが出そうなところだった。
 あがりこ栃なんかも生えていて、目を引いた。

 大楢峠からの車道はひどく波打ってしまっていて、これはどうも施工不良なんではないかと思われた。
 御岳の旅館街から駐車スペースまで、1時間半くらいで下れた。