スイカズラ酒
花は初夏に咲く
美しい琥珀色

 これはスイカズラ酒。

 山道のそばや生け垣などによく、スイカズラが絡んでいる。
 光沢のある葉っぱは、当地のように寒いところでも、枯れずに越冬する。

 親指と小指を折り曲げて、人差し指・中指・薬指を立てたような花が、初夏から夏に咲く。
 これが何かにいいらしいということを聞いたことはあるが、大量に摘むのはたいへんなので、手を出さずにいた。

 だから、漬け込んだスイカズラ酒も小瓶に1本だけ。
 しっかり熟成させると美しい琥珀色に変化。
 花の甘い香りが強いが、やや薬臭を感じる。

 といっても、甘い漢方薬のような薬臭なので、むしろ心地よく身体に沁みる。
 薬酒としては極上。

 スイカズラがたくさん咲くヤブを探しておかねばなるまい。

作り方

 花は漬け込み一週間程度で引き上げる。
 半年以上熟成させますが、熟成後またゴミ状のものが沈殿するので、さらに濾します。