陽春の里山2
−南高尾・西山峠界隈再び−

【年月日】

2017年5月7日
【同行者】 単独
【タイム】

大垂水峠(9:00)−大洞山(9:36-10:05)−廃道入口(11:36)−
三井バス停(12:10)−クラブ前バス停(12:27)

【地形図】 与瀬、八王子 上溝 ルート地図

 南高尾の里山が存外に面白かったので、また出かけた。
 西山峠周辺の道を歩いていると、タツナミソウが咲いていそうな感じがしたからだ。
 自然のタツナミソウをもう、しばらく見ていない。
 今回はタツナミソウを見るのが、目的だった。

ハナイカダ(大きな写真)
イカリソウ(大きな写真)

 同じルートでは可能性が低いと思い、今回は東京都と神奈川県の県境尾根をトレースしてみた。
 千木良バス停から歩くのがまっとうかと思うが、今回はラクして、大垂水峠までバスに乗った。

 陸橋を渡って登山道に入る。
 樹林帯のトラバース道だが、チゴユリやホウチャクソウ・ジュウニヒトエなどが咲いていて、やはりいい感じだ。
 過日のコースより、イカリソウの花が多いのも、楽しい。

 ラーメンに入れる野菜を持ってき忘れたので、ハナイカダの新芽をいくらか摘みながら行く。

稚児百合(大きな写真)
ラーメン(大きな写真)

 歩きはじめて30分少々で大洞山。
 ベンチがあったので、ここで早くも大休止にした。

 ここにはヤマオダマキが咲いていたが、その後は一輪も見なかった。
 ヤマオダマキにはまだ、早かったのだろう。

 ヤマツツジが、相変わらず満開状態だった。

ヤマオダマキ(大きな写真)
ホウチャクソウ(大きな写真)

 このコースは西山峠以東と同様に、稜線南側に巻き道が多く、つけられている。
 湿度もほどほどで、タツナミソウはこういうところが好きなはずだと思っていたら、数ヶ所でオカタツナミソウの群落が咲いているのに出会うことができた。
 見たいと思っていた花に偶然出会えるとは、じつにうれしいことだ。

オカタツナミソウ(大きな写真)
ヤマツツジ(大きな写真)

 ホタルカズラを見ることができたのは、望外の幸運だった。
 以前は秩父の里山の路傍に咲いていたありふれた花だが、近年ほとんど見かけなくなっていた。
 ホタルカズラは、このコースでも、一ヶ所でしか、見ることはできなかった。

 ササバギンランはここでもつぼみ状態で、これはやや残念だった。

ホタルカズラ(大きな写真)
ミツバツチグリ(大きな写真)

 西山峠から三井へ下る破線路を下るつもりだったのだが、ショートカットルートで下ってみると、破線の道には柵がしてあり、この道は廃道になっているようだった。
 しかし、倒木がうるさいものの、道型は残っていたので、この道を下った。

ヤマザクラ大木(大きな写真)
キランソウ(大きな写真)

 花は少なかったが、ヤマザクラの大木を見ることができたし、なぜか道のど真ん中で咲くキンランを見ることができたのは、これまた幸運だった。

金蘭(大きな写真)
十二単(大きな写真)

 三井バス停に着いてみると、バス待ちは30分ほどだったが、津久井湖を渡ったクラブ前まで、歩いてみた。
 クラブ前から橋本駅に出たのだが、横浜線の電車に乗ったのは、生まれて初めてだった。