− 金峰・瑞牆3 − |
【年月日】 | 2013年6月8日〜9日 |
【同行者】 | 全部で18名 |
【タイム】 |
一日目 瑞牆山荘(8:44)−富士見平(9:30-10:23)−瑞牆山(11:45-12:14) |
【地形図】 | 瑞牆山 金峰山 居倉 ルート地図 |
金峰山は、奥秩父の西端に位置するが、山容も標高も、奥秩父の盟主と言うべき、立派な山である。
金峰山のルーツは、奈良県吉野の金峰山(きんぷせん)すなわち、修験道の本山である吉野の金峯山寺である。
奥秩父の金峰山は、信州(長野県)や甲州(山梨県)の山伏たちが修行のために登拝した、神聖な山だった。
富士見平へは知った道だが、カラマツ林に点在するミズナラの大木がいい感じだった。
富士見平小屋に着くと、相変わらずにぎわっていた。
小屋の玄関で、若い従業員の方が、通る人たちににこやかに対応されていた。
メインザックをデポしてサブザックを背負い、瑞牆山へ下り気味に行く。
天鳥川は完全に伏流しており、登山道沿いの小沢にも水は流れていなかった。
岩が乾いているので、とても歩きやすく、アズマシャクナゲのピンクの花が満開で、すばらしかった。
瑞牆山の山頂は、いつ来ても大にぎわいだ。
午後を回って富士見平に戻ると、ミヤマカタバミがようやく、開き始めたところだった。
パッキングをし直して、大日小屋への登りにかかる。
鷹見岩分岐から少しで、大日小屋テント場に着いた。
やや曇ってはいたが、雨になる気配は全くなく、かといって、放射冷却で冷え込みそうでもなく、まずまず快適な夜になりそうだった。
若い人々が山に戻ってきたのはけっこうだが、中には、マナーや指示系統などが不十分なパーティもいる。
翌朝は、いつものように、2時半に起床し、4時前には出発準備が整った。
大日岩の基部に着くと、背後に、南アルプスと八ヶ岳が見えてきた。
砂払ノ頭までは針葉樹林帯だが、緩やかなので快調に登っていける。
砂払ノ頭に着くと、南側から西側にかけての大展望が広がった。
足元に、イワカガミやミネズオウがちらほらと咲き、風もほとんどなく、展望にも少し飽きたころに、五丈岩に着いた。
同行者たちは、ザックをおろすとすぐに五丈岩にとりついた。
同行者のうち何人かは、その難所で撤退したが、数名が五丈岩の上に立った。
快晴の五丈岩前で集合写真を撮り、下山にかかる。
金峰山小屋には小さな子どもが二人いて、小屋前の岩にとりついていた子が「頑張ってねー」と言ってくれた。 同行者には、飽きる下りだったかもしれないが、森林限界下に沈んでいくと、ネズコやチョウセンゴヨウの森になる。
24年前、友人とここを登ってきたことがある。
キバナノコマノツメやミヤマカタバミの咲く最終水場まで下ると、ずいぶん暑くなり、下界が近づいたことを実感する。
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