誰なんだお前は?
-熊野神社から留夫山-

【年月日】

2014年12月7日
【同行者】 単独
【タイム】

熊野神社(8:50)-留夫山(10:37-11:11)-熊野神社(12:12)

【地形図】 軽井沢 ルート地図

 一週間前に筋挫傷になったのだが、順調によくなってきた。
 一方、コメが少なくなってきたので、籾すりに行く必要が出てきた。
 となると、東信地方の山がよい。
 そこで、あまりハードでなく、アプローチの容易な、熊野神社から留夫山往復コースにした。

 碓氷軽井沢インターを降りると、路面は薄く冠雪しており、前日にタイヤ交換しておいてよかった。
 さすがに対向車もほとんどいない。

 熊野神社周辺に登山口駐車場はなく、茶店の有料駐車場があった。
 ところが閑散期のためか、どこの茶店も閉まっていた。
 やむなく、駐車場の隅にとめさせてもらった。

雪の花咲く(大きな写真)
指のある足あと(大きな写真)

 群馬側に少し歩いたところが登山口だった。

 カラマツやモミの林をゆっくり登っていく。
 林としては、荒れた感じ。
 積雪はあるが2~3センチ程度で、靴がもぐるほどではない。
 各種動物の足あとが、縦横無尽に走っていた。

 一ノ字山というピークが地形図に記載されているが、実際には山頂らしきものは存在しない。
 巻き気味に下って行くと、早くも留夫山との鞍部となる。

 鞍部から見る留夫山は、そこそこ急傾斜のピークである。
 雪は少ないが、靴が滑って登りづらい。

 急登に息を切らすと、山頂手前で鼻曲山への巻き道分岐。
 ここまでトレースがあったが、先行者(昨日登った人かもしれない)は巻き道に入っていた。

カモシカが見ている1(大きな写真)
カモシカが見ている2(大きな写真)

 山頂手前で大きなカモシカと遭遇。
 カモシカなので、カメラのレンズをゆっくり交換する余裕があった。
 「誰なんだお前は?」とでも言いたげに、こちらを眺めたのち、斜面をゆっくり下っていった。

 貧相な雑木に囲まれた山頂からは、樹林越しの展望だ。
 上越の雪雲がちぎれて、断片が飛んでき、霰をまき散らしていく。
 風はさほどでもないが、ひどく寒かった。

 敷き物を持ってこなかったので、ザックの上に腰を下ろして大休止。
 そろそろ、敷き物やガスカートリッジをのせるベニヤ板を携行すべき時期だ。

MSRアダプタ・火力は今ひとつ(大きな写真)
熊野神社山門?(大きな写真)

 この日のラーメン作りには、MSRアダプタをかませたカセットボンベを使った。
 気温はおそらく零度以下だったが、火力は弱いものの、お湯をわかすことはできた。
 しかし、厳冬期の幕営や雪洞のようなハードな環境で使うには、今ひとつ信頼感がない。

 下山は来た道を戻る。
 ほとんど下りなので、登山口まであっという間だった。

 せっかくなので、熊野神社に参拝した。
 非常に古そうな狛犬やシナの巨木など、小さな神社ながら見応えがあった。

熊野神社の狛犬(大きな写真)
熊野神社の巨シナ(大きな写真)

 自動車をとめさせてもらった茶店に寄ってみたが、やはり閉まっていた。