寺沢から熊倉山

【年月日】

1989年12月16日
【同行者】 単独
【タイム】

登山口(9:40)−熊倉山(12:00-12:40)−登山口(14:10)

【地形図】 秩父、三峰山

 植林の中を歩いていくと、仁田沢の沢音が、しだいに近くなって来る。
 山の神に一礼していま少し行くと一ノ橋で、仁田沢を初めて渡る。

 一ノ橋は石がごろごろしており、周囲の雑木と共に好ましい雰囲気をかもし出していた。
 天気はよいものの、コースはずっと日陰なので寒い。

 仁田沢をからみながら登って行く。
 沢は水量も豊かで、快い音を立てている。
 丸木橋を何回か渡っていくと、三ツ又。

 右の沢の右岸を登っていくと、はしごのようになった桟道を登りきったところに、崩壊しかかった官舎。
 壁板、床板もほとんどなく、柱もほとんど傾いた状態だ。

 植林の中をジグザグを切って登っていくと、小さな尾根の上。
 さらに登ると、右手に小さな沢の見える雑木の多い道。

 23の道標のあるところは水場とあるが、実際の水場はその道標からしばらく登ったところ。
 このあたりから道に雪が消え残るようになる。

 水場から一登りでカラマツ林の笹平。
 積雪は1センチほど。

 ここから道は二つに分かれるが、まっすぐ行く方を選ぶ。
 ゆるく登って小さな尾根を乗っ越し、次の尾根に取りつく。
 途中、植林が切れたところから秩父市と武甲山、大持・小持などがよく見える。

 さらに登ると、林道・大肌尾根との分岐点。ここからは雑木ごしに両神山が望まれる。
 道標に、大肌尾根は危険と書いてある。

 しばしの急登で熊倉山の頂上。
 ここでようやく太陽の光を見る。  山頂からは、雲取山から長沢背稜の山々、秩父連山、両神山がよく見える。

 下りは、来た道を戻った。