意外な難峰
-岩州公園-

【年月日】

2024年11月13日
【同行者】 単独
【タイム】

広場駐車地(9:46)-鳥居(10:33)-神楽殿(10:42)
-あずまや(10:56-11:28)-岩州山(12:11)-あずまや(12:42-13:03)
-虚空蔵堂(14:05)-鳥居(14:55)-広場駐車地(15:32)

【地形図】 明科 ルート地図

 筑北インターができたので、このあたりへのアプローチがラクになった。

 林道はあまり問題なく走行できそうだったが、国道近くの広いところに自動車をとめた。
 おかげで、川の中の倒木にムキタケが出ているのを見つけることができた。

神楽殿
ソヨゴ

 林道歩きは小1時間ほど。
 山中に人家もあるようだが、現住はされていないようだ。

 鳥居の先から登山道になる。

 まずは神楽殿と山の神へ。

 神楽殿は立派なもので、10人くらいが思い切り舞っても余裕がありそうなくらいだった。
 ただ、現在も使われているかはわからない。

 建物の裏を見ると、刈谷沢神明宮でも見たような、曲がった材で建てられていた。
 曲がった材しかなかったからやむなく使ったのではなく、おそらくこのような建て方がその時期に流行していたのだう。
 曲がった材をうまく使って、ガッチリした建物を建てるのが、腕のいい大工という風潮があったのかもれない。

爺・鹿島槍
高登屋あたり

 高松薬師城(横谷城)城址への道を分けて、尾根を進む。
 尾根の東側に展望地が多い。
 西側も見たいのだが、いい場所がなかなかない。

 いいあずま屋があったので、大休止。
 まずまず暖かで、ほっとする。

 尾根をさらに進むと、由緒書の看板が立つ岩がいくつか。

 ここは松茸山で、登山道以外は人が立ち入らないよう、紐で柵をしてあり、きのこを採ったものには罰金を科すと書かれていた。
 罰金の額が1万円から10万円までまちまちで、いよいよそれを払う段になると、揉めるのではないかと思われた。

 天狗社跡という小ピークで公園散策路は終わるが、その先にも踏みあとは続いており、岩殿山まで行く気になれば行けそうだった。
 ここから戻る。

 さっきのあずま屋で小休止したあと、西側の尾根へ登っていく。
 こちらの尾根の樹間からは、北アルプスがチラホラと望まれた。

餓鬼岳・唐沢岳
針ノ木・蓮華

 鹿島槍から常念・大滝山あたりまでが見えているのだが、餓鬼岳以南は雲のため頭しか見えておらず、常念岳は逆光のためカッコよくなかった。
 むしろ近くの低山がはっきり見えていて、紅葉はなかなかよかった。

 もっとも高いところから気前よく下っていくと、「虚空蔵堂」「薬師堂」と書かれた看板の建つ変形十字路。
 とりあえず、虚空蔵堂に行ってみるかと思って右の道を下ってみたが、どんどん下る一方で、これはどうも、清久保集落へ下る道と思われたので、登り返して真ん中の道を下る。
 ここも気前よく下っていくのだが、「虚空蔵堂」という看板が落ちた分岐。

虚空蔵堂
ムキタケ

 しばしトラバースしていくと、「虚空蔵穴」と書かれた看板。
 そのあたりをしばらく探したら、登山道の真下の岩窟に、小さな虚空蔵堂があるのだった。

 元禄期以前から存在したお堂で、虚空蔵菩薩など三体の仏像を安置するとの説明看板があった。
 昭和40年代までは、縁日も行われていたというから、びっくりする。

 とりあえず虚空蔵様を拝むことができてよかったが、もう14時。
 帰らなければならない。

 基本的には来た道を戻ったが、けっこう急いだ。

 登山口近くまで下ると15時は過ぎたが、下山に問題ない時間だったので、ムキタケをたくさん摘んで帰った。