飯豊・朝日の大展望
- 光兎山 -

【年月日】

2020年4月17日
【同行者】 単独
【タイム】

中束登山口(7:57)-光兎山(11:22-11:57)-千刈登山口(14:51)-中束登山口(15:26)

【地形図】 越後門前 越後下関 舟渡 ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小可)

 中束登山口近くの広い待避所に自動車をとめた。

 春がずいぶん進んだ感じがして、いかにもコシアブラが出ていそうな雰囲気だった。

 歩き出しは、緩傾斜のアカマツ林だ。
 コシアブラやタラの芽が出てはいるが、まだかなり小さかった。

 千刈口への分岐まで日だまり散歩が続く。

ブナ(大きな写真)
オオバキスミレ(大きな写真)

 その先も穏やかな尾根だが、アカマツよりブナが多くなる。
 ブナの新緑にはやや早いが、いかにも春らしく、テンションが上がる。

スミレサイシン(大きな写真)
アカタテハ(大きな写真)

 足元では、イワウチワが大開花。
 スミレサイシンやオオバキスミレも、たくさん咲いていた。

 傾斜が少し出てきて、地形図でいう奥山。
 虚空蔵菩薩と彫られた供養塔が一体。
 文化14年の銘がある。

イワウチワ(大きな写真)
イワウチワ(大きな写真)

 その前に、石の御神燈が二体。
 小さな平坦地は、お堂のあとだろう。

 その少し先のピークは、観音峰。
 小さなお堂か祠がおかれている。
 見た目は祠だが、扉が閉まっているので、お堂なのか祠なのは不明。
 この山では、神仏が正しく混淆している。

ミヤマカタバミ(大きな写真)
カタクリ(大きな写真)

 やや下ると水場分岐の表示。
 雪もあったので、水場自体は確認しなかった。

 水分はやや多いが、いい天気だった。
 右手の山の向こうの飯豊連峰が次第に見えてくる。
 前方に、光兎山と中間ピークがそびえていて、難儀そうな感じ。

 残雪がいくらか出てきて、カタクリやショウジョウバカマの花も見られだす。

シジュウカラ(大きな写真)
ギフチョウ(大きな写真)

 けっこう歩いてきたので、雷権現の石塔のあるピークの登りはきつかった。
 ところが、山頂までにもう一つピークがあるから、この先二度、大下りしなければならない。

直下から光兎山(大きな写真)
大日岳・北股岳あたり(大きな写真)

 ヨ平戻ノ頭という表示のあるピークを下れば、光兎山への最後の登り。
 標高800メートル内外なのに、森林限界を越えて周囲がよく見える。
 じっと我慢で頑張れば、遮るものの何もない山頂だった。

飯豊山(大きな写真)
二王子岳(大きな写真)

 飯豊連峰は全山。
 とても近いので、飯豊山から大日岳・北股岳、二王子岳までが目の前だった。

 朝日連峰も、以東岳から祝瓶山まで。
 祝瓶山のピークは魅力的だ。

 飯豊の左の雪をかぶった連峰は、栂峰とか飯盛山あたりだろう。
 そのさらに左の連山はおそらく吾妻連峰。

以東岳(大きな写真)
西朝日岳・中岳・大朝日岳(大きな写真)

 北には鷲ヶ巣山の鋭鋒と、山形県境の山々。
 葡萄山塊も近くて、新保岳がくっきりしている。
 粟島は水蒸気のため淡くしか見えない。

祝瓶山(大きな写真)
栂峰・飯盛山あたり(大きな写真)

 平野に目を転じれば、朴坂山や高坪山の山塊。
 櫛形山脈は高坪山の塊に含まれていそうだ。
 日本海ももちろん、一望できた。

 ここで大休止。

葡萄山塊(大きな写真)
コシアブラ(大きな写真)

 帰りは千刈へ下った。
 こちらも緩やかな尾根だった。
 スギ林にコシアブラがいくらか出ていた。

 千刈口から中束口まで、30分くらいだった。
 駐車スペース周辺ではミヤマカタバミが咲いていた。