ヤマスカシユリ咲く
−青海黒姫山−

【年月日】

2006年7月7日
【同行者】 Uさん
【タイム】

電化駐車場(8:43)−登山道入口(9:55)−黒姫山(14:00-14:20)
−登山道入口(16:00)−電化駐車場(16:50)

【地形図】 糸魚川、小滝 ルート地図

キリンソウ
ジガバチソウ

 まず、電化工業の事務所で自動車をとめさせてもらう件と黒姫山に登らせてもらう件について、了解をいただく。
 登山口は、電化事務所前のコンクリート階段。

 青海川を鉄板の橋で渡ると、コンクリート舗装の車道が延々と続く。
 意外と急傾斜なので、電化の工場地帯と日本海がどんどん低くなっていく。

 道路の周囲は荒れていて、見るべきものなし。
 ヤマトシジミがずいぶんたくさん飛んでいた。
 巨大なタイヤが転がった広場前で、キリンソウがたくさん咲いていた。

 標高差約400メートル歩いてようやく登山道入口。
 降ってはいないが、ガスが濃くて周囲は見えない。
 人の少ない山と見えて、山道に草がかぶっている。

 草藪を抜けるとちゃんとした登山道。
 だがすぐに、急登が始まる。

 この山は、尾根や沢ではなく、急斜面にまっすぐ登山道がつけられているので、傾斜が尋常ではない。
 至るところ滑りやすく、この登りはほぼ全行程トラロープが吊してあるといっても過言ではない。

ヤマスカシユリ
ホツツジを吸蜜するキンモンガ

 展望は皆無で、周囲は雪国の里山ジャングル。
 密生した灌木類が斜めにたわんでから立ち上がっている。

 途中で見た花は、シライトソウ、コナスビ、ジガバチソウなど。
 コナスビとジガバチソウは初見だ。
 花が開く前のシライトソウは実際、純白のロープのようで、とても清楚だ。

 登山道は、密ヤブの中の伐り開きのため、風は全くなくて蒸し暑いこと甚だしい。
 こんな急登が約500メートルは続く。

 一ノ峰のピークには登らず、東側を巻き気味に尾根に出ると、雪に潰されてねじくれたスギが目立つ。  アカミノイヌツゲやミヤマナラも生えていて、森林限界が近いことを予感させるが、とても荒れた感じがする。

 平坦なところをしばらく行くと、つぶれた小屋を見て、最後の急登。  森林限界を出るが、ガスのためなにも見えず。  とがった石灰岩が散乱したところを抜けてしばしで石祠のある山頂だった。

コキンレイカ
イブキジャコウソウ

 咲いていたのはコキンレイカ、イブキジャコウソウ、キバナカワラマツバ。
 ヤマスカシユリはまだつぼみだった。

 少し休んで下山にかかる。
 ガスは、朝よりいくらか晴れていて、コンクリ道終点あたりにヤマスカシユリやクガイソウが咲いているのを見つけることができた。