ヒトリシズカ

 ひとりしずか、と聞くと、なんとなく、薄幸の美女を連想します。
 渓流だけでなく、春さきの山路の路端で、よく何株かかたまって咲いています。

 ひとりで静かに生きていくというのは、かっこいいかもしれませんが、ヒトリシズカだって必ず、何人かで寄り添い合って生きているのです。
 心のぬくもりもなしに、ひとりでなんか、生きていけるものですか。

 私は、このヒトリシズカのような生き方がいいと思いました。

秩父の渓にて