八百谷を分けると、槇ノ沢もずいぶん細くなる。 そしてすぐに出合うのが、化け物滝。この滝の名は原全教『奥秩父』による。
杣が、落ち口からヨキで割った木片を投げ込む化け物にも似た小童を目撃したところから命名されたとのことだ。 高さ約12メートル。釜は浅いが、近年やや深くなったように思う。
河野寿夫『回想の秩父多摩』には、ここに30メートルの「ミョウキの大滝」があるという記載がある。 前後の記述から、位置的にはこれに間違いないのだが、30メートルはオーバーだ。
下の写真にも、落ち口に人影が見えるが、あれは私の友人である。