入川の滝とゴルジュ

 赤沢谷出合下で取水していますので、それより下流は渓相はいいのですが、水量が少なく、つまりません。
 入川での遡行は、森林軌道あとの終点赤沢谷出合からです。
 取水の上は自然渓流で、すさまじい水音がとどろいています。巨大な淵が登山道からいくつも見えます。赤沢谷を分けてもずっと好渓相が続きます。
 大淵、ナメの落ち込みが続いて、金山沢出合まで、いやな高巻きが二ヶ所あります。

 金山沢出合からはすぐに三段淵の高巻きがありますが、その先は快適に遡れます。松葉沢出合に建つ柳小屋は1997年に立て替えられました。何度もお世話になった小屋でした。そのすぐ先で真ノ沢と股ノ沢が出合い、入川の名が終わります。

 入川の支流では、まず赤沢谷。
 下流部は好渓相ですが、上流部はガレてしまい、部分的に伏流。遡行価値は半減してしまいました。

 金山沢は十文字峠登山道の途中から下降して入渓します。すぐにナメのゴルジュで、冷や汗をかきますが、それを過ぎればゴンザの滝まで原始の森の中の遡行ができます。ゴンザの滝上しばらくで小ゴルジュ。その上が小荒川谷出合で、本流の大荒川谷に入っても美しい光景が続きます。

 股ノ沢は高巻きの多い美渓。真ノ沢より水量は少ないのですが、行って美しいのはこちらでしょう。縞模様のナメや横向きの滝など、見どころもたくさんあります。標高1500メートルを過ぎてさらに沢登りを続けると、登山道に出られます。

 真ノ沢は入川の本流、すなわち荒川の本流です。すぐにゴルジュで高巻き、下降して大淵の連続となります。はじめはすごいのですが、意外に土砂が入っていて、ちょっと飽きてしまいます。
 途中の白岩の滝や千丈の滝はなかなかの見ものです。また、千丈の滝の巻き道はアズマシャクナゲのトンネルで、夢のように美しいところです。

 千丈の滝上で木賊沢を分けると、いっきに水量が減ってしまいます。このあたりまで来ると、帰りに約6時間の歩き。それを頭に入れておかないと、救助隊の世話になってしまいます。

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