横瀬川水系のイワナ

 横瀬川の本支流はイワナが生息するとはいえ、細流に極小の個体がかろうじて生きているにすぎません。

 とても釣りの対象とは言えないサイズのイワナがほとんどです。

 一部に完全な密放流魚のいる川があります。
 ここは他県で釣ったイワナをせっせと密放流している方がおられ、源流まで放流魚ばかりです。

 よかれと思ってこのような取り返しのつかない行為に走る方がおられるので、さらに在来種の大切さを訴えていく必要を感じます。
 横瀬川水系全体に、人為的な放流がなされている模様ですが、詳しい情報やデータがないので、在来種なのかどうかについては聞き取り調査や遺伝子解析をしてみないと判断できません。

横瀬川イワナ鑑賞の手引き

 C沢の12センチメートル。
 12センチだと通常は幼魚なのですが、この体色からしてかなり年月をくっていると思われます。
 超細流なので食餌が少なく、成長できないままこのようになったものではないかと思われます。
 この水系のイワナはこのようなタイプが多い。
 秩父イワナの多くは、もとは人為的な放流によって生息範囲を拡大してきたものですが、横瀬川水系のイワナの放流史は現在のところ全く不明。
 従って、おそらく在来種であろうと推測はされますが、出所も未確定。