秋田の秋

ダイモンジソウ可憐

流れとサワグルミ

 夜を徹して東北道をひた走ったが、西木村に着いたのは10時ごろ。
 お昼から、kさんのなじみの渓に入った。

 西木・田沢湖周辺は広大な水田地帯で、稲穂は深く頭を垂れ、刈り取り寸前に見えた。
 まさに黄金の大地だ。

 人家も大きく、稲作だけで十分にやっていける規模の経営なのだということが伺える。
 周囲の里山のほとんどはスギで覆われており、人家のまわりを含め、至るところがスギ林だ。

秋田ヤマメ

くたびれたウラギンヒョウモン

 標高1000メートル内外の山から流れ出る渓べりもおおむねスギ林だが、一部にサワグルミの自然林も残っていた。
 時間もないので、人家の裏からさっそく入渓。

 落ち込みの少ない平らな渓で、大きな淵もなく、浅い瀬が続く。
 チャラ瀬を叩くと、光速のアタリ。
 今年はヤマメの渓を釣っていないから、とても間に合わない。

葦茂る里川

ピンクのツリフネソウ

 毛鈎へのアタックは多いのに、まったく鈎がかりしてくれないまま、遡行を続ける。
 ダイモンジソウやヤマトリカブト、ツリフネソウなどが渓を彩る。

 小さな堰堤でようやく1匹。
 今年初めてのヤマメだ。

 その後もヤマメのアタリは続いたが、おそらく当歳のミニヤマメだったのだろう。
 区切りの堰堤で渓から上がった。

 陽はまだ高かったので、別の渓に移動。
 こちらは、畑の中を流れる典型的な里川だった。

 落差の大きい秩父の渓ばかり見てきたので、このような平川は新鮮に見える。
 両岸には葦が繁り、時おり、軽トラックの通る橋が架かる。

 こちらの方がむしろヤマメの型はよいようで、ちょっとしたチャラ瀬でまずまずのヤマメが飛び出した。
 日も傾いたので、葦をかき分けて道路に出た。