清掃山行2006

渓流清掃隊

炭焼き窯あと

 みんながなかなか来ないので、まずは入渓点付近のゴミ拾い。
 どうも家庭ゴミをここまで持ってきて捨ててる輩がいるらしく、日高市専用のゴミ袋が斜面に引っかかっていた。
 じつに恥ずべき釣り人がいるものだ。

 待ち人が来たので、支度をしてさっそく入渓。
 この渓は8年前4年前に清掃をしたのだが、どうなっているか。

ナメコが出ていた

穏やかな流れ

 Cさんが「けっこう綺麗な沢ですね」とおっしゃる。
 おれもそう思う。

 渓相がまとまっているというだけでなく、渓にゴミがほとんど落ちていない。
 これは、おれが綺麗にしているから綺麗なのではない。
 渓が綺麗なのは、入渓する釣り人がこの渓を大切にしているからにほかならない。

 ここ10年ほどの間に、秩父の渓はほんとに綺麗になった。
 釣り人の意識が劇的に変わったんだと思う。
 ほんとにいいことだ。

 今回の渓流清掃は、瀬音の森 源流部会による二度目の清掃遡行。
 渓で楽しませてもらってる以上、多少なりとも感謝の気持ちを形にしたいと思ってるメンバーばかりだ。
 こういう仲間と渓の一日を共有できるとは、なんと得難い幸福だろう。

 この渓は植林の渓なので、きのこが少ないのはやや残念。
 タヌキノチャブクロ、アイシメジ、フチドリツエタケ、ナメコ、ハイイロシメジあたりが出ていた程度。
 新鮮なナメコがもう少したくさん手にはいるとよかった。

いつ伐られたのか大きな伐根

まったりとした時間が過ぎていく

 遡行を開始したのは遅い時間だったが、竿を出さないのでペースは速い。
 約3時間半で古い杣道あとが出合う。

 下流部でスギを間伐したらしく、ずいぶん明るい林になっていた。
 林道のない渓で作業するのに、小1時間は歩かなければならなかったはずだ。
 木の倒し方も巧く、立派な仕事をされているものだ。

 林道が崩壊して通れなくなっていたため、少し手前でテントを張る。
 流木を使った焚き火を囲んで、山の話・渓の話が、酒のあるうちは尽きない。
 晩秋の渓の夜はこうして、にぎやかに更けていくのだった。