シオジ苗畑除草作業記

 瀬音の森・秩父では、奥秩父原生林の保全に向けた活動を、昨年来、行っています。

 現在まで、昨年秋の東大演習林勉強会初日および東大演習林勉強会二日目のイベント、「瀬音の森・秩父」発足シオジ苗の山採り山採り苗の植え替えなどの活動を行ってきました。

 わたしは、活動のごく一部にしか、参加していないのですが、今回、シオジ苗畑除草作業に参加することができましたので、そのようすをご紹介したいと思います。  この苗は、奥秩父原生林で、伐採のため荒廃した個所の復元に向けた、植栽実験に使うためのものです。

 いつものように、5時前に起床。
 前日切開した、左手の親指が痛むが、雨が降っていなかったので、まずは小鹿野町の自分の畑へ。
 そこで、ズッキーニとタマネギをいくつか、収穫。
 ジャガイモは、鍬で掘らなくてはいけないので、ちょっと痛かったが、ひと袋を掘りあげた。

 収穫物を東大演習林の苗畑に届け、いったん帰宅して、医者に行き、改めて、苗畑へ。
 曇り空の下、すでにみなさんが、除草作業の最中だった。

 思ったより、草の量が少ないのは意外だったが、5人で、5本の畝を除草するのは、それなりにたいへんだった。
 雑草は、スベリヒユ、カタバミ、アカザ、ハキダメギクと、名前のわからないあと2種類の草が、ほとんどだった。

 土がやわらかいので、草を抜くのは、やりやすい。
 苗の小さいところは、すでに草の方が大きくなっていたので、気を入れてやらないと、苗を抜いてしまいそうだった。
 苗の植えつけのときとちがって、5人しかいなかったので、みんな、黙々と作業をしている。
 かと思いきや、kazuyaさんとJICKYさんは、手を休めずに、釣りの話で盛り上がっていた。
 さすがに、若さがちがう。

 小休止を入れ、午前中いっぱいかかって、5畝の除草を完了。
 畑は、とてもきれいになった。
 積み上げた草は、一輪車に2杯半。
 これを、草捨て場に捨てて、お昼にした。

 昼は、詰め所のストーブでバーベキューと、たいへん豪華。
 kazuyaさんに買い出しに行っていただいた。
 わたしの野菜は、JICKYさんに切っていただいた。

 ズッキーニは、秩父では、栽培している人が少ないので、けっこう珍しがられているが、都会ではよく売られていると聞いた。
 タマネギは、わたしの自慢の作品。
 店で売ってるのより、ずっとでかくて、ずっと甘い。
 これは、火が完全に通ってしまう前の、ほくほくした状態で食べるのが、いちばんうまいと発見した。
 ちなみに、タマネギ栽培のポイントは、播種の時期をまちがえないことと、冬場の防寒だと、わたしは思っている。
 掘りたての新じゃがも、ゆでるとたいへん、おいしかった。

 曇り空とはいえ、季節が季節だけに、ストーブをがんがん焚くと、さすがに暑い。
 誰かが、ビールがほしいねと言ったら、申し訳ないことに、kazuyaさんが買いに行って下さった。
 このビール、先に帰られたテールウォークさんと飲めないkazuyaさんをのぞく、3人(というかJICKYさんとわたし)で、ほとんど飲んでしまった。
 返す返すも、申し訳ない。

 午後は、苗の成長状況調査。  2人がペアになって、植えつけた苗の一本一本にメジャーをあてて、樹高を測定し、野帳に記入した。
 何本かは、枯れていたが、ほとんどは、しっかり根づいているようで、うれしかった。

 よく見ると、シオジ苗のあるべきところに、アオダモやサワグルミがあったりした。
 以前なら、そんな違いもわからなかったのだが、樹高をはかりながら、「おや?」と思えるところまでは、わたしも成長できた。

 全作業終了後、詰め所でお茶を飲みながら、雑談した。
 今後の作業のこと。
 小菅のこと。
 秩父イワナのこと。
 今年の演習林見学をどうするかということ。

 次回の除草作業は、7月8日(土)と決まった。
 今回は、やや参加者が少なかったが、次回は、もう少したくさん、来ていただけると、ありがたい。
 この次も、畑の野菜を持ってこよう。
 一ヶ月後には、なにが、穫れているだろうか。