クチナシ酒



クチナシ酒

 龍仙山に登れば、志摩半島のリアス海岸を眺めることができるという情報を得たのだが、あまりにも遠すぎて、出かける気にならないでいたのだが、意を決して、2024年末に登ってみた。

 ほぼずっとみかん畑の中の舗装道路の登りなのだが、山頂に至れば、うわさ通りのすごい景観が得られた。
 自然地理の授業を担当していたのはこの前年までだったので、この景色を生徒たちに見せることができなくて残念だった。

 周回コースを歩いたので、山頂からはずっと、照葉樹林を登降した。
 こちらはリアス海岸の景観以上にエキサイティングで、言葉のないほど立派な照葉樹原生林を堪能することができた。

 樹林帯が切れた、ちょっとした陽だまりにクチナシ群落。
 花はとっくに終わり、実ができていた。関東以北で、自生のクチナシを見ることはないので珍しく、実を少々摘んで、帰宅後、酒に漬けた。

 半年経って、エキスがほぼ滲出したところで、実を引き上げて、味見。
 色は紅花酒に似た濃琥珀色。強い薬臭があって、不快とまではいかないが、美味ではない。
 薬効はイロイロあるらしいので、作っただけは飲むとするか・・。