きのこ栽培日記(2)−伐採道具

 今回は、コナラだけではなく、ケヤキとクワも伐ることにした。

 ケヤキは玄関のすぐわきに生えていた。
 倒す方向をまちがえると、電線と電話線を引きちぎるくらいならましな方で、へたをすると屋根に大穴をあけてしまう。
 数本の枝を、ノコギリを使って慎重におろし、太い幹はチェーンソーで倒すことにした。

 倒したい方向に切れ目を入れ、倒す瞬間、ロープで引っ張ったら、じつに理想的な方向へと地響きをたてた。
 南無阿弥陀仏。

 クワも難儀だった。
 こいつは、ガケに積んだ、石垣の上に生えてしまった。
 まともに倒すと、隣家の屋根を直撃して、えらいことになる。

 こちらは主たる枝を下ろしたあと、同じようにロープで引きながら倒そうとしたが、隣家の屋根までは落ちなかったものの、石垣の途中に引っかかってしまった。
 この幹を小さく切りながら、アリンコがするように、石垣の上まで引っ張り上げた。

 数年前には、少しばかりのカイコを飼うのにも大いに役立ってくれたクワの木の短い一生が終わった。
 合掌。

 木を伐るのにどうしても必要だった道具は、チェーンソーとノコギリ、そして鉈だ。

 チェーンソーはずいぶん前に買って、きのこ作りに使ったもの。
 伐採だけでなく、玉切りにも使うので、かなり使い込んでいる。
 2サイクルエンジンを積んでいるので、これを片手に持って石垣を登り降りしたおかげで腕が痛くなった。  買ってから目立てをしたことがないのだが、チェーンソーの目立てはどうやればいいのだろう。

 ノコギリは植木用の小さいやつだが、生木にはこれがよく切れる。
 渓流でたき火を作るときなど、持っていくととても重宝する。
 チェーンソーが使えないところを伐るときなど、このノコギリを使う場面が多い。

 鉈は、山で拾ったのがまあまあよく切れるので、ずっと使っている。
 細い枝を切るとき、山の木に絡んだ藤やアケビを切るとき、雑木林に自生したツツジ類やリョウブなど、じゃまな灌木を切るとき、伐った小枝を細かくするときなど、フルに使う。
 鞘がないので、なくさないように注意しないと、すぐに見えなくなってしまう。
 これもたまには研がないといけないと思うが、まだ研いだことがない。