カジクるのはやめてほしい
- 富士山の記録 2006-2 -

 この日は、大先達に同行させていただいてマツタケ修行。
 何度富士山に行ったかわからないが、今までマツタケに出会ったことはなかったので、まずは基本を習いたいと思って、諸先輩方のマツタケ探しに同行させていただいた。

 まずは「畑」と呼ばれているポイントがあることを、初めて知った。
 五合目付近のいくつかの「畑」を先輩方について歩き、富士山マツタケの発生しているようすを観察した。

 土曜日とあって、おおぜいのきのこ狩人が早朝から林内を徘徊していた。
 マツタケは、他のきのこのように、子実体が地面から発生してから見つけるのでは遅いらしく、名人は地中のマツタケを次々と掘り当てる。

 きのこ探しの常として、いかなる名人にも見落としがあろうから、ビギナーズラックの可能性はゼロではない(幸運にも本日小さなマツタケを見つけることができた)が、その可能性は限りなくゼロに近いと言うほかない。

 話は変わるが、本日だけで数人の入山券監視員の方と会話した。
 それらの人々は、マツタケほしさに苔をむしり取って土壌を掘り返したり、小指の先ほどの小さな個体を大量に採取したり、そこらにゴミを投げ捨てたりする輩の多いことを嘆かれていた。

 「土をカジクるのは自然破壊だ」という言葉が初めは理解できなかったが、よく話を聞いてみると「カジクる」とは土を掘り起こすことらしい。
 将来必ず、入山者を自縄自縛するだろうこのような行為は、やめてほしいものだ。

 本日は、マツタケ探しに神経を集中していたため、他のきのこはあまり目に入らなかったが、記録できた主なきのこは、以下の通り。

 マツタケ、ウツロベニハナイグチ、カラマツベニハナイグチ、ケロウジ、ツガタケ、ショウゲンジ、ヌメリササタケ、アンズタケ、ホウキタケ、カノシタ、ドクツルタケ、モリノカレバタケ、オオキツネタケ、オオウスムラサキフウセンタケ、キノボリイグチ、ハナイグチ、タマゴタケ、ヤマドリタケ、オオツガタケ、ヘラタケ、コゲエノヘラタケ、ベニテングタケ。

 ショウゲンジとツガタケはまずまず。
 カラマツベニハナイグチは至るところに出ていた。