朝日山麓のブナ林 2008

 大雨洪水警報が出ていたにもかかわらず、曇りの朝だった。
 泊まった民宿から、荒川をはさんで対岸の山を見ると、ガスがかかってはいるものの、大雨が降り出しそうな様子ではなかった。

 車道の終点で荒川をのぞくと、ササ濁ってはいたものの、強い雨のあとにしてはたいした増水ではなかった。

 まずは怪しい吊り橋を渡る。
 巨木というほどの木は見あたらないが、美しいブナ林だ。
 ブナ・ミズナラ・トチの大木がどこまでも続く。

 この日は木を見るのが目的だったので、こもごも大木を見上げながら、そぞろ歩く。
 林縁に若いサルナシがぶら下がっているが、ウルシの木やツタウルシのツルも多いので、ちょっと危険。

 足元には、チチタケ・カバイロツルタケ・キイロスッポンタケ・ドクツルタケ・ヒメベニテングタケ・ツエタケ・クチベニタケ・オオホウライタケ・ニガイグチモドキ・ツキヨタケなど。
 どちらかと言えば、晩夏のきのこが多い。

 最後にかなり怖い、腐った吊り橋を渡って、角楢小屋。
 主に地元のハンターなどに利用されている、こぎれいな小屋だ。

 雨予報だったが、浅く日射しもあって、いい陽気だ。
 本日の予定はここまでだったので、来た道を戻った。

ブナ林
ブナ林
ブナ林(大きな写真)
ブナ林
ブナの風格
ガンタケと思われる
アケボノシュスラン(大きな写真)
角楢小屋