フチドリツエタケ

 1998年は、秩父イワナの正体を究明しようと、奥秩父の渓を釣り歩いていました。
 その第一回目の渓は、魚影が薄く、ほとんどあたりもありませんでした。
 たった一つだけ釣れたかわいいイワナは、典型的なニッコウイワナでした。
 このイワナが釣れたポイントには、このきのこが出ていました。

 この日のビクにも、イワナではなく、きのこが入っていたのでした。
 ヌメリツバタケに似ていますが、つばがありません。

 この写真の個体には、ヒダにふちどりがありませんが、きのこ屋の高橋さんのご教示によると、成長したフチドリツエタケには、このようにふちどりの薄い個体があるとのことです。
 関連写真には明瞭なふちどりがあります。

 このきのこは、歯切れのよい、おいしいきのこでした。

  • 関連写真 老菌(2005,11.12 奥秩父)

フチドリツエタケ(食用)

1998,5,12 奥秩父