エッセイストである著者が過去に出会った人々に関する追憶集。
作家・研究者・編集者その他市井の人々など、著者がかかわられた人々に対する愛惜の情が、本の全体に満ちている。
自分など、このようにしっかりと人と関わってこなかったことが悔やまれる。
地域雑誌の編集という、労の多い仕事をされていたとのことなので、著名な人より無名な人との関わりのほうが圧倒的に多かったと思われるが、それが糧になるのだろう。
自分的にはもはや先が長くはないのだが、せいいっぱい人と関わりたいものだ。
登場人物との関わりで名前が出てくる本に、歴史の研究書などは出てこないが、生きているうちに読んでおきたい本がいくつもある。
これも今後も楽しみとする。
なぜか、前橋監獄に秩父事件の参加者が収監されていたことなども、知っておられるので、たいへんな読書家でもあられるのだろう。