椎名氏の「活字」シリーズの4冊目。
表題にも関わらず、サバイバル・探検本より雑学本が多い。
椎名氏は、外国の旅によく出かけられているので、「日本」とは異なる外国の自然や人間を多く見聞きされている。
「常識」外の事物は、何ごとに限らず、興味深い。
しかしたぶん、「目からウロコ」的な事物・現象は、身近なところにも存在する。
都会というのは、そのような意味では恐ろしくつまらないところだと思うが、海や山はやはり、ワンダーランドであるし、人々の暮らしもまた理にかない、誇りに満ちている。
日本列島の自然環境も人間の暮らしも、興味尽きず、心を打つと思う。
自分としては、この列島をもっとディープに対象化してみたい気がする。