椎名誠氏の「活字」第一冊目。
比較的早期の作品なので、「スーパーエッセイ」シリーズなどで爆発した軽妙な文体で書かれている。
漂流本とか探検本などは少なく、日本社会のよろず断面に関する本の数々が、椎名氏の批評とともに紹介されている。
楽しい読書というのはやはり、フィクションをのぞけば、旅や食や発明発見など「目からウロコ」だったり、知らない世界を披瀝してくれたりする本だと思う。
仕事柄というか、歴史についてちゃんとした知識を持つべく研究と修養に励まなければならない立場のため、読まねばならない本というのがある。
これらは読みたい本であるとは限らないのだが、読んでみると思っていたよりずっと面白い本である場合も多い。
残り時間が少なくなってきているのに、読みたい本のリストは増える一方である。
業務上、「ワード」「エクセル」とか、ナントカ画面へのログイン方法とか、いろいろ習得せよと言われるのだが、頭にちっとも入っていかない。
これも、残り時間が少ないことと関係ありそうだ。