原発の最近の記事

足跡

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足跡


阿武隈・移ヶ岳にて、足跡の主との対話。

(おれ) いつもナビゲートしてもらって悪いね。
(たぬき) 何だお前は ? おれは勝手に歩いてるだけだ。お前のことなんか、知ったことじゃねえ。
(おれ) 今日はやけに機嫌が悪そうだな ?
(たぬき) 早く消えねえと、ぶっ飛ばすぞ !
(おれ) なに怒ってんだ ?
(たぬき) この山にマイクロシーベルト撒いてるの、お前だろ。
(おれ) はぁ ?
(たぬき) 自分たちのとこの土だけはいで、除染したとか言ってるが、おれらのとこはどうしてくれるんだよ。
(たぬき) 原発は今でも放射能噴いてるんだぞ。悪いと思ってんなら、今すぐ何とかしやがれ !
(おれ) ・・・。
(たぬき) お前らがここ歩く資格なんか、ねぇんだよ。早く消えろ !

備忘録

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 福島を忘れないことは大事だが、過去のこととして記憶したのでは意味がない。
 福島第一原発は今なお大量の放射能を環境に吐き出し続けている。

 2011/8/27付の日経新聞は、「経済産業省原子力安全・保安院は26日、福島第1原子力発電所1?3号機から放出された放射性セシウム137が、広島に投下された原子爆弾の168個分にあたるとの試算結果を公表した」ことを伝えている。この記事によると、「(保安院の)試算によると、セシウム137は福島第1原発から1万5000テラ(テラは1兆)ベクレルが放出された」という。

 一方、2019年3月8日付のNHK政治マガジンは、事故原発からの2018年1月から2019年1月までの放射性物質放出量は9億3300万ベクレルで、前年の約2倍だったという。

 除染という作業は、汚染された表土を剥ぎ取って袋詰めすることで、一定地域の表土の線量を減らすことだが、放射性物質が日々新たに放出され降下しているのだから、除染しても放射線量はいずれまた増加する。

 忘れていけないのは、事故原発は、収束に向かってなどいないし、コントロールできている状態でもなく、今なお悪い方向に向かって進みつつあるということだ。

汚染水

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 2020年2月10日、政府小委員会は海洋や大気への放出が現実的な選択肢だとする報告書を正式にまとめ公表した

 放射能は消滅させることも別の物質に変化させることもできない。
 したがって、放射能から環境を守る方法は、封じ込める以外には存在しない

 事故原発は現在も放射能を放出し続けているのだが、地球環境的に考えれば、その放射能は日本国内に封じ込めるのがもっとも被害が少ない
 汚染水は、永遠に増え続け、しかもそれを永遠に溜め込み続けなければならない。
 そのために日本列島が汚染水だらけになったとしても、それは自業自得だ。

ピクルス

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ピクルス

 灰の処分のために、秩父環境衛生センターに行ってきた。
 今日持っていった分は約30キログラムだが、これが一年で出てしまう灰の量である。
 3.11以前にはすべて畑にまいてカリ肥料として利用していたが、2012年現在キロあたり700ベクレル程度のセシウムが検出されてるので、畑にまくことはできない。

 去年は「持ち込み数量は、1回につき5袋までにしてください」と告知されてあったのだが、今は「持ち込み数量は、1回につき2袋までにしてください」となっており、木灰を受け入れるのに渋っていることがうかがえる。

 そもそも、秩父環境衛生センターが放射能灰を処分することは不可能なはずで、一般廃棄物とまぜて埋めているんだろうが、放射能が埋立場から流出でもしたら、「荒川の水は大丈夫なのか」などという騒ぎになることは間違いない。

 肥料を核のゴミにしたのは東電と政府である。放射能灰もこの両者が責任を持って処理すべきである。

 人参がとれ始めた。
 ピクルスにするととても美味しい。

原発新増設

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 新小型原発、開発へ(東京新聞)
 「地球温暖化対策を名目に、経済産業省が新たな小型原発の開発を進め、二〇四〇年ごろまでに実用化を目指す方針を固めた」
 「使用済み核燃料から取り出したプルトニウムが国内外に大量に蓄積し、核不拡散の観点で各国の懸念が高まっていることから、プルトニウムを大量に燃やす原発が必要としている」
 「東京など大都市圏の需要を満たすには大型の原発も必要とし、従来の軽水炉の改良も目指す」
 「経産省内で開かれた非公開の国際会議で、同省資源エネルギー庁の武田伸二郎原子力国際協力推進室長が表明した」

 火山の噴火と原発の安全性について、「一方、阿蘇山の破局的噴火については『頻度は著しく小さく、国は具体的な対策をしておらず、国民の大多数も問題にしていない』と指摘。『発生の可能性が相応の根拠をもって示されない限り、想定しなくても安全性に欠けないとするのが社会通念』」という判決が出てる(朝日新聞デジタル)のだが、コレは本当に裁判官が書いた判決文なのか?

 破局的噴火の頻度が著しく小さいのはアタリマエで、問題はそれがいつ発生するかであり、それを予測するのはほぼ不可能である。
 仮に噴火が一週間前に予測できたとして、一週間以内に原発を停止するだけでなく、核燃料のすべてを安全な場所に撤収することが、どうやって可能なのか?

 国が具体的な対策をしていないから安全だという理屈については、論外。

 阿蘇山の破局的噴火やアカホヤ大噴火が知られていないのは、文字史料に記載されておらず、学校等で教えられる機会が少ないからにすぎず、べつに社会通念じゃない。
 今すぐそれが起きる可能性は少ないが、いつか必ず起きることは、間違いない。

 経産省・東電は、なんぼ指摘されても耳をふさいで無視しておきながら、いざ津波が起きてメルトダウン事故が起きたら、そんなの想定外だったと言い逃れた。

 アカホヤ大噴火で、九州の縄文人は全滅した。
 しかし列島民は再び九州に住み着き、暮らしを築いて歴史を紡いできた。
 破局的な自然災害に遭っても、美しいこの列島は、必ず蘇る。
 原発事故は、この列島を人が住めない島に変えてしまう。

 すべてを無に帰してしまう可能性は、たとえどれだけ「著しく小さく」ても、あってはいけないのだ。

泊原発、外部電源喪失

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 北電泊原発、外部電源喪失(朝日新聞デジタル)。
 首の皮一枚で、フクイチにならなかった。
 燃料は七日ぶんのストックあり。

自然エネルギーから原発へ

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 太陽光発電、九電が停止要求の可能性。原発再稼働で供給過多?(朝日新聞デジタル)
 原発は再稼働。太陽光は発電停止。
 そういう未来をめざしてるのだね。

備忘・東通原発

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 6月29日に東京電力は、東通原発新規建設に向け本格的な地質調査を開始すると表明。
 7月2日、東通村で震度4...M4.8

灰の処分

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 ボイラとストーブの灰の処理のため秩父市に出かけた。

 約2年前に処分してもらって以来、ずっと溜め込み続けていたので、ずいぶん溜まってしまっていた。
 秩父環境衛生センターに灰を持っていくのは、これで3度目だった。
 前回は、受付の人が袋の大きさに関わりなく3袋まで受け入れると述べていたので、とりあえず3袋(60キロ)持参したのだが、3袋は多いので、今回は特別に受け付けてあげるけど、次回からは1袋だけにしてくれと言われた。

 秩父環境衛生センターでは、灰の処分に関し、

 ・持ち込み数量は、1回につき5袋までにしてください。
 ・一般家庭  100kgまで400円(税込)  100kgを超えたときは10kgごとに40円を加算
 ・環境省では、薪ストーブ等を使用する場合は、その使用に伴い発生する灰が高濃度にならないよう、できる限り流通している薪(林野庁の指標値である40Bq/kg以下のもの)または安全が確認されている薪を使用すること、やむを得ずそれ以外の薪を使用する場合には、放射性セシウムが付着している表面の部分を取り除いて使用することが望ましいとしています。

等と告知している。

 建前としての告知事項とは裏腹に、現場では木灰の廃棄物としての受け入れを非常に渋っており、受付で露骨に嫌な顔をされる。
 上記の「灰が高濃度にならないよう」というのは日本語として意味不明だが、ちゃんとした日本語に翻訳すれば、「灰に含まれる放射線量が高くならないよう」という意味であろう。

 言うまでもないことだが、「流通している薪」であるかどうかは、放射線量と何の関係もない。
 「安全が確認されている薪」など存在しない。
 放射性セシウムは今や植物体(薪)そのものに含まれているので、「放射性セシウムが付着している表面の部分」という文言も意味がない。

 セシウム134から出る放射線量は、ずいぶん減衰したとはいえ、セシウム137は現時点で事故当時とさほど変わらない線量のはずである。
 自宅の灰は、事故直後にはキロあたり7000ベクレルほどの線量だった。(灰としては「不検出」と表現される)
 環境衛生センターとしては、処分のしようがないゴミなのであろうから、木灰を持ってこられれば嫌な顔をするのももっともなのである。

 「花咲か」の寓話にあるように、木灰はかつて、優秀なカリ肥料だった。

 木灰を「核のゴミ」にした東電と政府がどうして責任をとらないでいられるのか、とても理解できるものではない。

2023年8月

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