中原中也は「骨」の中で、「みつばのおしたしを食ったこともある」と詠っている。
彼は、ミツバが好きだったんだろうか。
スーパーで売ってるミツバの殆どは水耕栽培で味が薄いし、ミツバのお浸しをきっちり食おうと思えば、5束ほども、買わなければならないだろう。
下宿の壁に「骨」を貼っとくほど気に入った詩だったので、ミツバをきっちり食うことは、若いころの、一つの憧れだった。
わざわざ畑で栽培したこともあるが、宿根草とはいえ、すぐにイヤ地を起こして、どんどん移動してしまうので、バカらしくなって栽培はやめたが、雑草として生き残った株は、半日陰であればいたるところで芽を出す。
今、ミツバは庭の雑草である。
草むしりをすれば、大量のミツバが手に入る。
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