DSA

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 アメリカ中間選挙で、民主党が勝利したことに関連して、DSA(民主社会主義者)が多くなったことを喜んだり憂えたりしているのを目にする。

 なかには、DSAが政党であるかのように誤解して「DSAの歴史的な勝利」とか言っている政党最高幹部(志位和夫さん)もいる。この人などは、DSAが「社会主義」をめざす「政党」であると何重にも誤解して、「(ロサンゼルスやワシントンで)社会主義を掲げる市長が誕生した!」などと、意味不明のことを述べている。

 古典的な理解によれば、社会主義とは、生産諸手段の社会的な所有を実現することによって富の平等化及び人間の解放を実現しようとする経済制度である。この制度は、所有権の大幅な制限を不可避とするから、資本主義経済の根本的な変革が必須で、抵抗する資本主義勢力を押さえつけねばならないから、権力的によってしか実現されない。マルクスが言っていたのはおおむね、そのようなことだった。

 DSAはそもそも、民主党内の一つのグループにすぎない。アメリカの民主党は、日本の旧民主党以上に思想・政策に幅がある。そんな中、(あまり詳しく調べたわけではないが)DSAは、汚職に対しややきびしい姿勢で臨み、所得の再分配にやや力を入れるという傾向のグループである。彼らが自ら「社会主義」と名のっているのかもしれないが、例えばマムダニ氏がめざす「国民皆保険」などは、社会主義とは関係なく、現在の日本ですでに実現されていることである。社会主義でなくとも、資本主義経済の改良すべき部分は多々あるし、それは可能である。

 左翼のおれとしては、社会主義政党の理論的劣化を憂えるのみ。
 民主党が伸びたことが何をもたらすのか。注視したい。

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