石破さんはトランプ関税に関し「ナメられてたまるか」と言ってしまった。「米国依存からもっと自立するよう努力しなければならない」「たとえ同盟国でも、正々堂々言わなければならない」とも言った。戦後の保守の基本スタンスは「何があってもアメリカの言う通り」だったから、こんなことを言った日本の首相は初めてだと思う。今までの政権なら「真意をよく確かめる」とか「時間をかけて粘り強く交渉する」とか言ってただろう。
玉木さんはさっそく、「言葉遣いが・・」と石破さんを批判してるが、トランプ氏は、言葉遣いを変えれば結論を変える人ではない。アメリカはブラジルに50パーセントの関税をかけると言ってるが、自分と親しかったボルソナロ氏を破ったルラ政権が気に入らないのだろう。ルラがキライだから、50パーセントなのである。日本の経済と社会を破壊しかねない結論を手紙一枚で通告してくるなど、交渉相手に対する、ひとかけらのリスペクトもない。
25パーセント関税を下げてもらうためには、トランプに土下座するしかない。石破さんでなく、誰が首相でも同じだ。土下座するとは、何でも言うとおりにしますということだ。選挙が終わったあと、政権を担う人にとって、まずはその踏み絵を踏まされることになる。
ミサイル一万発買えと言われれば買うしかないのだが、ミサイルを買わせてもトランプ氏の票につながるとは限らない。票のために彼はクルマを買ってほしいのだろうが、アメリカの自動車は(日本車と比べて)使い勝手が悪すぎて、日本ではどうやっても売れない。ディールするとすれば、コメなど農産物と兵器を買ってやる以外にないだろう。
石破さんは、コメの自由化を飲むだろうか。たぶん飲まないと思う。日本人の多くは、遺伝組み換え米を食べたいと思ってないし、日本の農業を守りたいと思ってるだろう。石破さんは昨日、オスプレイは「本当に役立つ」と言った。選挙が終わったら、オスプレイをもっとたくさん買うから許して、ということになるかも。
コメントする