埼玉県知事選挙が始まった。
国政がグダグダな中でこの間、大野知事は手堅く県政を運営してきたと思う。
共産党が対立候補を立てているのだが、つい先日、一般会計予算に賛成しているのだから、対決する大義がない。
そもそも、今春の一斉地方選挙で大野知事は共産党候補を応援(為書き)していたくらいだ。
「民主県政の会」も、共産党候補を支持しない立場だ。
古くからの支持者をつなぎ止めようという党略だろうが、共産党の支持者は「党は常に正しい」と考えている「信徒」ではない。
パワハラ加害を放置して被害者を排除するという非道な行為も支持者に見られているし、県政を党の道具に使おうという党略も見られている。
歴史屋はアナロジーを想起しがちなのだが、現在の日本共産党は1950年代の<大躍進>当時の中国共産党に似ている。
政策や組織論が稚拙だから失敗しているのに、現実に合っていない方針を権力的に強行し、批判者を排除し、罵倒する。
中国共産党はその後、文化大革命という未曾有の災厄を経験したのだが、日本共産党はどうなるのか。
コメントする