終日、農作業。
台風で倒壊した秋きゅうりを片づけ。
いちご苗の植えつけ。
草むしり。
畑でも、モズが鳴いている。冬の備えを急かされてる感じ。
以下は、太宰治『津軽』の一節。扁柏はヒバである。彼は大倉岳を遠くから眺めただけでこの小説を書いているが、大倉岳のヒバ林は写真のような感じだった。
「観瀾山からほぼまっすぐ西に青く聳えている大倉岳は、この山脈に於いて増川岳などと共に最高の山の一つなのであるが、それとて、七百メートルあるかないかくらいのものなのである。けれども、山高きが故に貴からず、樹木あるが故に尊し、とか、いやに興ざめなハッキリした事を断言してはばからぬ実利主義者もあるのだから、津軽の人たちは、敢えてその山脈の低きを恥ぢる必要もあるまい。この山脈は、全国有数の扁柏の産地である。その古い伝統を誇ってよい津軽の産物は、扁柏である。林檎なんかぢゃないんだ。」
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