ブナ林と展望
−仙台カゴ −

【年月日】

2024年7月12日
【同行者】 単独
【タイム】

林道終点(8:57)−粟畑(9:37)−白髭山(10:08-10:41)
−粟畑(11:01)−仙台カゴ(11:38-11:44)−粟畑(12:12)
−林道終点(12:42)

【地形図】 船形山 ルート地図

 黒伏山の登山口まで行ったのだが、村山野川がけっこう増水していて、裸足になって渡渉するのも嫌だったので、仙台カゴに転戦した。
 林道は幅狭く、両側からイタドリの葉がせり出していて、走りにくかった。

巨奇ブナ
巨ブナ

 けっこう広い駐車スペースから歩き出すと、すぐにブナ原生林。
 いい感じだ。

 左手に巨ブナ。
 幹にはいくつかの空洞があり、あがりこ状に数本の幹を立てている。
 もとは一本でなく、二本のブナだったかもしれない。

 そのすぐ先にも、あがりこだったかもしれない奇ブナ。

若ブナ
白髭山から望む仙台カゴ

 ずっと原生林というわけでなく、きれいな若ブナ林もある。
 足元ではツルアリドオシが咲き始めたところ。

 ずっと平坦な道なので、とても楽だ。
 オニシモツケ・モミジカラマツも咲き始めていた。

 粟畑の十字路からまずは、白髭山へ。

 すぐに展望地。
 たぶん柴倉山・福禄山だと思うが、よさげな山が見える。
 曇っているので、二口や蔵王は見えなかった。

 笹と灌木帯を登っていくと、すぐに白髭山。
 荷物を軽くするため、ここで大休止。

仙台カゴから望む白髭山
ミネウスユキソウ

 粟畑に戻り、仙台カゴへ。
 相変わらず平坦な道を、船形山方向へ。

 最初の水場にピンクテープ。
 ここが仙台カゴへの分岐。

 登山道というほどの道はないが、踏みあとは明瞭。
 最初はたいしたことがないが、しだいに傾斜が出てくる。

 前方に垂壁が見えてきて、こんなのどうやって登るんかなと思っていたが、岩壁と灌木帯の境目にルートがある。
 クライミングを強いられるところは基本的になく、砕石を手ががりに登っていくと、山頂についた。

 ここは大展望。
 さっき登った白髭山は穏やかなピークだが、仙台カゴ同様の急峻なピークがいくつも見えた。

 それ以上は見えなかったので、ここは休まず下山。
 危険なところはないが、やはり慎重に。

 ゆっくり下山したが、いい時間に駐車場に戻れた。

 釣り人は入っていないと思えたので、黒伏山の登山口でたまらず毛鉤を振ったが、全く反応なし。
 でも気持ちよかった。

立石寺山門
立石寺参道

 帰宅するにはまだ少し時間があったので、立石寺に立ち寄った。

 立石寺は簡単に拝観できるお寺ではなく、数え切れないほどの石段を登らなければならない。
 塔頭がいくつかあって、庭に野菜が植わっていたりするので、生活感がある。

 受付からかなり登ったところに山門。
 まだ山門かと落胆するところだ。
 彫刻はいいものだった。

 途中の塔頭で仏像を拝みながら、ひたすら石段を登る。
 奥の院は新しそうな建物だったが、とりあえず境内の最高点まで登れてよかった。

 このお寺は、羽前で比叡山を再現しようと作られているらしい。
 基本的に各仏は阿弥陀がほとんどで、浄土信仰が強い。

 室町から江戸にかけては現世利益を求めて観音が流行る。
 ここにも観音の石仏がたくさんおかれていた。
 しかし基本は、阿弥陀なのだ。

 奥の院まで登るのに思ったより体力を消費したので、帰りのドライブがきついこと、この上なかった。