巨シナとブナ林
−北泉ヶ岳 −

【年月日】

2024年7月4日
【同行者】 単独
【タイム】

泉ヶ岳市民キャンプ場(7:08)−水神(8:21)−三叉路(9:12-9:15)
−北泉ヶ岳(9:50-10:19)−三叉路(10:38)−泉ヶ岳(11:20)
−岡沼(12:02)−泉ヶ岳市民キャンプ場(12:44)

【地形図】 升沢 定義 ルート地図

 前夜出発したのだが、やっぱりきつかった。
 それでも、7時前くらいに泉ヶ岳スキー場の駐車場に入れたので、御の字と言える。

遭難碑
ミドリシジミ

 腹ごしらえをしてから、沢沿いの広い道に入る。
 登山道というより、ブルで開削したらしき、平坦路だ。
 石がゴロゴロしているが、特に問題なし。

 少し行ったところに、遭難碑。
 清掃登山で犠牲になられたらしいが、なんでそんなことになったのだろうか。

 一時間以上歩いてようやく、水神。
 ここには「水神」と彫られた大きな石碑(供養碑)がある。

 泉ヶ岳への分岐に入りそうになったが、すぐに気がついて正しいルートへ。

 沢を飛び石で渡ろうとすると、ミドリシジミが数頭、バトルしていた。
 勝者らしき個体が石にとまり、羽を広げた。

ブナ
シナ1

 ここから山腹をトラバース登り。
 黒鼻山の分岐から少しばかり急登だが、すぐにまた穏やかになる。

 三叉路まで来て一休み。
 このあたりはブナの原生林。
 サンカヨウの群生地で、ブルーベリーに似た実がたくさんできていた。

 少し下った鞍部にシナノキの巨木。
 巨木は三本あって、一番手前のが最も大きかった。
 これを見ることができただけでも、来た甲斐があった。

シナ2
シナ3

 山頂へは穏やかに登っていく。
 このあたりでもゼフィルスが飛んでいたが、写真は撮れなかった。

 北泉ヶ岳のピークは尾根上の一地点という感じで、樹林に囲まれた小広場だった。
 ここで大休止。

岡沼から泉ヶ岳
後白髪山・船形山

 下りは、三叉路から東に入り、泉ヶ岳へ回った。
 ちょっともったいないほど気前よく下って、泉ヶ岳へ登り返す。

 こちらはやや高山的で、ミツバツチグリか何かの花も咲いてたりする。
 ピークよりやや下に灌木帯があって、北から西にかけての展望が広がる。
 曇り案配なので遠望はきかなかったが、後白髪山やその向こうの船形山、はっきりとしてはいなかったが大東岳なども望まれた。

 山頂は広場になっていて、日蓮宗系の御大典記念石柱などが建てられていた。
 ここはスルーして、下山にかかる。

 スキー場方面への道に入り、すぐの分岐はカモシカコースとある方に入った。
 まぁまぁ急な下り。

 平坦になると岡沼湿原。
 湿原というには乾燥しすぎており、草原という感じだが、爽やかな風が吹きすぎていて、とても快適だった。

 想定外の登りは大したことがなく、その先は草原というか、荒れ地になる。
 咲いていたのは、ノハナショウブ・ノアザミ・ウツボグサ。

オオウラギンスジヒョウモン
オオウラギンスジヒョウモン

 ついうっかり、リフト乗り場への道に入ってしまったが、ヤブ道に入り直す。
 登山口までこの道を下るのかと思っていたが、恐れていたとおり、ゲレンデに出た。

クジャクチョウ
定義如来山門

 まぁやむなし。

 ゲレンデでは、ウツボグサ・オカトラノオが咲いており、オオウラギンスジヒョウモンが飛んでいた。
 クジャクチョウは一頭だけ見かけた。

山門の彫り物
五重塔

 下山後、定義如来にお参りした。

 平日とあって激混みでなく、外国人もまったく見なかった。
 山門・貞能堂・五重塔は古いものではないらしいが、みごとな建物だった。

 油揚げ屋さんで三角揚げを買って帰途についた。