展望の尾根
−祝瓶山 −

【年月日】

2023年11月9日
【同行者】 単独
【タイム】

大石橋(8:56)−一の塔(11:40-12:18)−祝瓶山(12:53-12:56)
−一の塔(13:23-13:29)−大石橋(15:10)

【地形図】 羽前葉山 徳網 ルート地図

 前夜発だったのだが、ここまでのロングドライブには、もう少し早く家を出たほうがよかった。
 関越トンネル先あたりでけっこう疲れてきて、山谷で眠ってしまった。

 日東道を降りてからも、先は長い。
 関川村では災害復旧工事がさかんに行われていた。
 小国町に入ったところでまた休憩。

 できれば朝7時くらいには歩きだしたいところだが、歩き出しは9時前になった。
 このところ東北の山では、熊が飽和状態になっている気配なので、この日はカウンターアソルトを携行。

大石橋
下部のブナ林

 大石橋には、15年前に来た。
 まずは大石吊り橋を渡り、さらに飛び石で荒川を渡って大石川小屋前に出る。

 ここからしばし、遊歩道歩き。

 ブナ林を行くと、いつか見たことのある分岐の道標。
 ここから尾根にとりつく。

 ブナ林の中をぐんぐん登る。
 地形図を見ると難儀そうな尾根だが、登り一辺倒というわけではなく、ときおり平坦地を交える。
 かなり下部から樹林越しに大朝日岳が望まれる。
 ムラサキヤシオが狂い咲きしていた。

 ブナよりキタゴヨウが多くなり、急登を交えながら817メートル小ピーク。
 ずいぶん登ったようだが、ここから山頂まで標高差にしてまだ600メートル以上登らねばならない。
 このピークから一の塔と祝瓶山が見えるのだが、まだ絶望的に高い。

ムラサキヤシオ
一の塔

 ここから正念場の登り。
 高度を上げると、朝日連峰の全体が姿をあらわす。
 もっとも高く見えるのは大朝日岳と西朝日岳で、山容は西朝日のほうが険しくアルペン的だ。

 尾根の北側斜面がときどきガレていて、そういうところはすべて朝日連峰の展望所である。
 スズタケが密生したところ以外はほぼずっと好展望なので、疲れが多少、癒やされる。

 一の塔は、大石が転がる小ピークでほぼ全方位が開ける。
 山頂まであと標高差200メートルほど残しているが、かなり疲れたのでここで大休止。

西朝日・大朝日
一の塔から

 背後には下越の山々。鷲ヶ巣山が飛び抜けている。
 朝日の主脈から外れた袖朝日はヤバそうな岩壁をまとっている。
 祝瓶山へはまだ、急なところが何ヶ所かありそうだ。

 ザックが多少軽くなり、元気が出たところで最後の登り。
 最後は傾斜が緩んで、祝瓶山へ。

以東岳
袖朝日岳

 天気は快晴微風で、気持ちよい。
 朝日連峰は眼前で、蔵王連峰・吾妻連峰・飯豊連峰が遠望できた。
 先日登った葉山がどこなのかは、わからなかった。

 時刻は13時前。
 この季節としては、そろそろリミットに近い。
 あまりゆっくりすることもできず、早々に下山にかかる。

鷲が倉
雑木林

 一の塔で再度、ティータイムにしたが、その後は休まず下った。
 おかげで15時過ぎには、無事下山できた。

 この日、一度も転ばなかったのは上出来だった。