残暑厳しい蔵王
- 熊野山周回-

【年月日】

2020年8月28日
【同行者】 単独
【タイム】

賽の磧(6:30)−かもしか温泉分岐(9:16)−熊野岳(10:29-11:01)
−大黒天(12:20)−賽の磧(12:58)

【地形図】 蔵王山 ルート地図(マウスホイールまたは左下のズームで拡大・縮小)
【別の蔵王コース】

白石スキー場から不忘山 2017.9.30
後烏帽子から屏風岳 2020.10.16
前烏帽子から後烏帽子 2020.10.24

 賽の磧駐車場で支度をして登山道に入ろうとしたら、火山活動による、かもしか温泉付近の立ち入りが規制されていることがわかった。
 別ルートを考えてこなかったのでやむなく、とりあえず自己責任で行くことにした。

 舗装された遊歩道が、ヤエンか鉄索の跡地まで、続いていた。
 ここから登山道を下る。

 通行規制がいつから始まったのかわからないが、登山道は草ヤブに覆われ、今少しで廃道化しそうなくらいだった。
 急な斜面だが、かつて温泉へのメインルートだったと思われる道は、ジグザグを切りながら下っていく。

湯殿山神社(大きな写真)
御釜方面(大きな写真)

 濁川の沢音が近くなってきたあたりで、道から少し外れたところに湯殿山神社の石塔。
 そこは小さな広場になっていて、かつて社殿が建っていたものと思われた。
 かもしか温泉のオーナーが、湯殿山から勧請したのだろう。

 濁川を渡る橋は壊れていたので、渡渉。
 飛び石では渡れないので、沈み石を踏んで渡った。

 小尾根を越えて再び下ると、丸山沢を渡る。
 その先、かもしか温泉があったあたりは踏みあとが乱れて登山道がわからなくなっていた。
 しばしさまよったが、なんとかルートを見つけることができた。

 ここからやや長い登りだが、ヤブは少なく、歩きやすい。
 リンドウがちょうど満開で、至るところに咲いていた。

 樹木の丈が低くなり、左山のトラバースになると傾斜も緩んで、北蔵王縦走路に出た。
 ここから一般ルートになる。

 ゆるく登っていくと、灌木の中に岩石を配した風情のよい場所。
 しだいに傾斜が出てきて、足元にはガンコウランやシラタマノキが生えたところ。
 シラタマノキの実は白く色づいていた。

リンドウ花盛り(大きな写真)
名残の駒草(大きな写真)

 再び平坦なところに出ると砂礫帯で、熊野岳の山頂部がよく見える。
 足元はコマクサ群落だが、花はほとんど終わったあとだった。

 ここでコマクサの写真を撮った直後に、デジカメ(E-M10_3)が「カメラが熱いので使えません」というメッセージを出して動作しなくなった。
 バッテリーが特に熱かったので冷ますようにしたが、カメラは回復しなかった。

 ここまで誰にも会わなかったのだが、山頂への分岐まで来ると、ハイカーがすこぶる多くなった。
 とても疲れたので、山頂の神社近くで大休止。

 朝は快晴だったが、ガスが登ってきていて、遠望はきかなかった。

 御釜方面へ下っていくと、ハイカーだけでなく、観光客もすこぶる多くなる。
 ここはハンドバッグ片手にサンダル履きで登る山らしい。
 それでも、御釜の光景はじつに印象的だった。

 刈田岳にも人が蝟集していたので、さっさと下る。
 石段と木道の下りがえんえん続くのだが、道わきのヨツバヒヨドリにアサギマダラがたくさんまとわりついていて、カメラが動かないのが残念だった。
 濁川の最源流も凄まじい景色だった。

 大黒天の駐車場から登山道があると思っていたのだが、登山道入口と思しきところが工事中で立ち入りできなかったので、しばらく車道を歩いて、蔵王古道という札のある登山道に入った。
 ここを歩いている人は、一人もいなかった。