森吉山周回

【年月日】

2019年7月21日
【同行者】 単独
【タイム】

ヒバクラ登山口(6:30)−森吉山(9:14-9:45)−ノロ川登山口(12:36)−
ヒバクラ登山口(14:05)

【地形図】 太平湖 森吉山 ルート地図(マウスホイールまたは左下のズームで拡大・縮小)

 ヒバクラ登山口には、簡易トイレも完備された駐車場があった。
 前日から長駆走ってきたおかげで、まずまずよい時間に出発することができた。

ウラギンヒョウモン(大きな写真)
湿原(大きな写真)

 平坦なところをしばらく行くと、沢音が近づいてきて、ネズコ林。
 登り始めからいいものを見ることができて、うれしい。

 その先は若ブナ林。
 多少ヤブっぽいが、穏やかな道だ。

 水場の分岐を過ぎると、ヒバクラ岳の登り。
 ここを頑張れば、ブナ林から早くもオオシラビソ林に突入する。

 地形図の荒れ地記号は草原で、イワイチョウやニッコウキスゲが咲く。
 ヒバクラ分岐までは、草原・湿原の木道歩きで、鞍部の向こうに森吉山が顔を出す。

木道(大きな写真)
木道(大きな写真)

 少し下って、鞍部の山人平も素敵な草原。
 ハクサンチドリも咲いていた。

 森吉山へはゆるゆると登る。
 標高゜1250メートルあたりから森林限界を越え、お花畑となる。

 ヒバクラ分岐では種子になっていたチングルマは、まだ盛んに咲いており、イワカガミやウラジロヨウラク・イワイチョウなども咲いていた。

チングルマ(大きな写真)
ヒナザクラ(大きな写真)

 ヒナザクラは、栗駒山以来。
 そろそろ終わってもいい季節だが、ぎりぎり間に合った。

岩手山(大きな写真)
駒ヶ岳(大きな写真)

 ハクサンシャジンやヨツバシオガマを見ると、すぐに山頂に着いた。
 晴れてはいるが、水蒸気が多く、遠望は利かない。
 それでも、岩木山・駒ヶ岳・鳥海山・岩手山など、東北の名だたる山を目にすることができた。

 ここで大休止したのち、来た道を戻る。
 ヒバクラ分岐からは、小池ヶ原方面へ入る。

ハクサンシャジン(大きな写真)
イワカガミ(大きな写真)

 分岐からしばらくは木道が続き、いくらかヤブっぽい程度だが、ヒバクラ岳直下からは、踏みあとははっきりしているものの、行く手をネマガリタケが覆い、ひどいヤブ道となった。
 時おりヤブが切れて小湿原があらわれ、ニッコウキスゲを見るが、密ヤブはおおむね小池ヶ原の先まで続き、ここでかなり消耗した。
 木道の殆どに、熊によってかじられたあとがあった。

 小池ヶ原は小広い小天地だが、腰を下ろすところもないので、とりあえず通過。
 足元が見えないため、何度も転びながら急降下。

 小さな流水を渡るあたりから、ヤブが薄くなった。
 わかりにくい地形のところを通って割沢森を登る。
 このあたり、ヤブは殆どなく、ブナ林となる。

 古いベンチのおかれた割沢森展望所からは、北側がいくらか展望できるが、さほどよく見えるわけでもないのでスルー。
 ここを越えれば、あとは下るだけだ。
 道の真ん中にナラタケが出ていた。

ヤブを抜けてブナ林(大きな写真)
ナラタケ(大きな写真)

 高歯森分岐は見送った。
 桃洞杉も見たかったが、もう体力が尽きた。

 ノロ川登山口からは、長い林道歩きとなる。
 この林道は、全く使われておらず、車道の役割は終わっている。
 橋も落ちていて、小さいながら、渡渉を強いられた。

エゾアジサイ(大きな写真)
エゾアジサイ(大きな写真)

 長い道なだが、道端にエゾアジサイがたくさん咲いており、その花色が絶妙で飽きなかった。

杣温泉(大きな写真)
杣温泉の夫婦杉

 下山後、杣温泉に寄って、汗でドロドロになった身体をきれいにさせてもらった。
 こんなにすごい温泉が谷間にぽつんとあるなんて、秋田はなんていいところなんだろう。