天然林の道
−高麗山−

【年月日】

2025年1月9日
【同行者】 単独
【タイム】

化粧坂バス停(8:55)−高来神社(9:05)−高麗山(9:46-10:44)
−展望台(11:44)−御岳神社(12:25)−大磯駅(12:36)

【地形図】 平塚  ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小)

 このあたりに行くには相模線に乗ればいいのだということを、学習した。
 これだと八王子と橋本で始発なので、ラッシュ時でも腰掛けて行ける可能性が高い。
 茅ヶ崎駅の発車のチャイムが「希望の轍」のイントロなのも、気持ちをハイにさせてくれる。

高来神社
ウラジロガシ

 バスに乗っても山がちっとも見えてこないので、乗り間違えたかと心配になるが、まもなく小さな山が見えてきた。

 バスを降り、山懐にある高来神社の鳥居をくぐる。
 お参りはしたが、三韓征伐後に神功皇后が創建したという、説明板の記述はいただけない。

 神社裏でルートは二つに分かれる。
 とりあえず、穏やかそうな女坂へ。
 ジグザグを切っていくので、とても楽だ。

 あたりは照葉樹と落葉樹が混交した森だ。
 三浦半島や志摩半島の照葉樹林は照葉樹が圧倒していたが、それらの森とはまた、様相が異なる。

 葉っぱと樹皮の図鑑を首っ引きで行くので、ちっとも進まない。
 やはり、数をこなさなければ照葉樹を覚えるのはむずかしい。

 高麗山のピークは、照葉樹の大木に覆われて陽が射さないので、薄ら寒いところなのだが、いい樹がたくさんあり、樹木板もつけられているので、ここで大休止。
 長くいたので、とても寒くなった。

シラカシ
スダジイ

 その先も、混交林が続く。
 ここは神奈川県の天然記念物になっているそうで、とてもいいところだ。

 天然記念物なのだから植栽などしないほうがいいと思われるのだが、水仙が一面に植えられたところなんかもあって、花が咲き始めていた。
 途中で、ヒラタケがたくさん出た倒木を発見。
 たぶん、クスノキだと思う。

 ザックがえらく重くなった。

 三角点のあるところに、エノキの大木。
 ここはかつて、展望があったらしき場所だが、展望なし。

タブノキ
ヒラタケ

 緩やかに下って、湘南平。
 巨大な展望台や電波塔、レストランなどがある

 当然ながら、展望台は好展望。
 相模湾が思ったより美しかった。

エノキ
富士

 富士の山頂部東には雲がかかっており、烈風もようだろうと推察された。
 丹沢もほぼよく見えた。

 東の三浦半島・西の伊豆半島も見えていた。
 箱根と海が意外に近いのに気がついた。
 大島はモヤの向こうで薄く見えた。

 ただ風が強く、とてもいられたものでなかったので、すぐに下山にかかった。

箱根連山
三浦半島

 傾斜が少なくて相変わらず歩きやすい道を下っていくと、すぐに道に出た。

 住宅地を行くと、御岳神社。
 祭神は日本武尊など。

御岳神社
クスノキ

 御岳神社すなわち修験系なので、ちょっと筋違いなのではないかと思う。
 でも、カヤ・クスノキなど、立派な樹に囲まれた、いいところだった。

 神社から大磯駅まですぐだった。