照葉樹の森
−大楠山−

【年月日】

2024年12月5日
【同行者】 単独
【タイム】

湘南国際村バス停(9:16)−大楠山(10:13)−大楠平(10:20-11:11)
−浄楽寺(12:23)−前田橋バス停(12:33)

【地形図】 鎌倉 横須賀 秋谷 浦賀  ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小)

 逗子駅に予定より少し遅れて着いたため、考えていたバスが出てしまっていた。
 次に来たバスに乗ったのだが、乗ってしばらくしてから、行き先は考えていたところと違っていることに気がついた。
 困ったなと思いつつ、そのまま乗っていたら、幸いなことに、考えていた登山口とは別の登山口が終点なのだった。

トベラ
アキグミ

 登山口は、なんの施設だかわからないハコモノが立ち並び、どこに山があるのかわからなかったが、ハコモノ街のはずれに大楠山への道標があった。
 道標に従って、舗装道路を行く。

 柵がしてあって自動車のこないこの舗装道路も、なんの役に立っているのかわからないが、ちょっと荒れているものの、周囲は、照葉樹と落葉樹がほどよく混交した面白い森だった。
 アキグミがたくさん実っていたので、少々いただく。

 トベラの実もできていたが、こちらには手を出さなかった。

相模湾越しに富士山
油壷方面

 道路から離れると、階段登り。
 あまり好きでない関東ふれあいの道だ。
 ここはがまんの登り。

 低山なので、すぐに山頂。
 浦賀水道を隔てた房総の山と、太平洋が見える。
 コンクリート製のベンチがたくさんおかれているが、ガスの使用が禁止されていたので回れ右。
 大楠平の展望台の上で大休止にした。

 山頂より展望はよく、三浦半島の先端部や相模湾越しの富士山などが見えた。
 箱根や丹沢も見えてたはずだが、もやが強くてはっきりしなかった。

ツワブキ
シロダモ

 下りは前田橋方面へ。

 原生林ではなかろうが、植林はほとんどなく、照葉樹と落葉樹の混交林を行く。
 照葉樹にはなじみがないので、木の名前もほとんどわからない。
 シロダモの実やヤブミョウガの実が目についた。

 足下には、ツワブキの花。
 ピンクの山茶花があったが、これは植えられたものではないのだろうか。

照葉樹の道
サザンカ

 街に出てしばらくのところに、正行院。
 巴御前の遺髪を埋葬したという言い伝えがあり、入口の説明看板に「義盛と巴御前の愛のカタチ」とか書いてあって、それについてはなんだかなーと感じる。

正行院
浄楽寺

 続いて浄楽寺へ。
 和田義盛が事実上の開基という。

 裏手には前島密のお墓もあった。
 ミスター文明開化らしく、洒落たお墓だった。

 このお寺の運慶仏は、横須賀美術館で展示中とのことだったので、バスと電車で観音崎まで足を伸ばした。
 ずいぶん混んでるかと案じたが、さほどでもなく、雄渾な諸仏をじっくり鑑賞することができた。