電車で行きたかったが、コロナ大流行のため、自動車でアプローチした。
防ヶ沢登山口近くの広いところに車をとめる。
ここにヒルがいるかどうか知らないが、丹沢に接続する山域なので、念のため、スパッツを履いてヤマビルファイターをしっかり噴霧した。
杉の植林地だが、ヒメシャラがあちこち伐り残してある。
マツカゼソウがたくさん咲いていた。
最初は平坦だが、すぐに傾斜がきつくなる。
とはいえ、さほど大変でもない。
樹相がササと灌木林に変わると平坦な道になる。
天気はよくなく、雲が厚い。
大きなアセビが何本か生えていた。
神山の分岐を駒ヶ岳方面へ。
低いササの中をマルバダケブキが咲いていた。
登山道が整備されたというのはこのあたりのようで、確かに道が修復されてあった。
このあたりにはシモツケソウが多かった。
駒ヶ岳直登ルートは廃道らしく、道なりに行くとロープウェーの駅に着く。
ここはすでに頂上大地の一角で、観光客がウロウロしていた。
平日の曇天だからさほど混んでいなかったのだが、来る日を間違えるとまずいと思う。
あいていたベンチで大休止。
ここには、わざわざ旧字体・旧仮名遣いでなんちゃら天皇の御代にどうたらこうたらと大層らしいことの書かれた看板が建っていた。
ロープウェーは20分おきに出るらしく、発車を知らせる放送が山頂に響き渡り、ブザーが鳴る。
山頂の元宮に行って拝礼。
建物はひどく新しい。
駒形権現という狛犬つきの石祠がもっとも由緒ありげに見えたが、祠の中にはなぜか、石のお稲荷さん(きつね)が入っているのだった。
下山には乗り物を使った。
頂上を歩いている観光客の相当数は中国の人だったが、駒ヶ岳ロープウェーは切符を売る人も乗務員の人も中国人で、中国からの観光客にとっては気安いのではないかと思われた。
箱根園からしばしバスに乗り、駐車スペースまで歩いて戻った。
帰りのドライブの途中で雲行きが怪しくなってきたが、お礼参りかたがた、須走浅間神社に立ち寄った。
杉の巨木が林立していて、市街地の中にあるのに別世界のようだった。
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