滝めぐり・山歩き
−鷹ノ巣山(箱根)−

【年月日】

2024年5月10日
【同行者】 単独
【タイム】

畑宿(9:07)−飛龍の滝(9:55)−鷹ノ巣山(10:40-:11:20)
−浅間山(11:46)−千条の滝(12:12)−小涌谷駅(12:29)

【地形図】 関本 箱根  ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小)

 この前このあたりに来たのは2020年の2月だった。
 日本にコロナが上陸して少したったころで、マスコミがかなりセンセーショナルに報道していたが、コロナが迫っている実感はあまりなかった。

 明星ヶ岳からの帰りに、横浜線に乗っていたら、隣りに座っていた男が猛烈に咳き込むのでちょっと嫌な気がして、席を立った覚えがある。
 その後パンデミックが襲来した。
 明星ヶ岳に登って以来、電車やバスに乗ること自体をやめた。

 コロナに関する情報が聞かれなくなったが、これが収束したのかどうかは、さっぱりわからない。
 単に見えなくなっただけかも知れない。

 しかし、電車に乗っただけで感染するというものではないということは、わかったと思われる。

飛竜の滝
ウラシマソウ

 畑宿バス停からまずは、地図に朝日滝とあるところへ行ってみた。
 たぶん、地図の記載がまずいのだろうが、そのあたりには砂防堰堤があるだけで、滝に行く道もなかった。

 朝日滝は諦めて、鷹巣山方面への道に入る。
 かなり奥まで、コンクリ道が続き、やがて山道に。

 やや傾斜が出てきたところで、飛竜の滝。
 ここは、広くゆるい石積み状の斜面から、無数の小滝がクラスター状に流れ落ちていて、なかなかみごとだった。

 尾根へ上がると傾斜がゆるくなり、幅広い防火帯のようなところを行く。
 いくらか草花が咲いていそうなものだが、キンポウゲとミツバツチグリが点々と咲いている程度だった。

 のどかな道をしばしで鷹巣山。
 ベンチがあったのでここで大休止。
 展望はないが、気持ちのよい陽だまりだった。

千条の滝
登山鉄道

 ここは城趾だというが、防備の手立ては何もなく、とても城址とは思えないのだが、看板に記されていることもなんだか不確かそうなのだった。

 少し下ると、ウラシマソウが数株、咲いていた。
 浅間山へ登り返すのだが、相変わらずほぼ平坦な防火帯。

 浅間山にもベンチがあったが、こちらも展望皆無の陽だまりだったので、回れ右で下山にかかる。
 スギ林を一気に下ると、観光客も歩いている千条の滝。
 溶岩の下を流れてきた伏流水が帯状に流下する、優美な滝だ。

 小涌谷に下ってバスの時刻表を見ていると、少し下った登山鉄道の駅で電車の走る音が聞こえた。

 台風19号による土石流で線路が流失したと聞いたときには、復旧できる感じがしなかった。
 この前来たとき、湯本駅の三番線に電車は停まっていたが、おしゃれな待合室として利用されていた。
 箱根登山鉄道は、ありえないような急カーブを曲がったり、急坂を登り下りしたり、スイッチバックで方向転換したり、かつての日本を思い出させるすごい技術のかたまりだ。

 もうまったく気分よく下山できたので、湯本からロマンスカーにも乗ってしまった。