よく晴れた箱根
− 乙女峠から金時山 −

【年月日】

2019年12月8日
【同行者】 単独
【タイム】

乙女峠バス停(10:11)−乙女峠(10:49-11:17)−金時山(12:07)
−金時山登山口バス停(13:03)

【地形図】 御殿場 関本  ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小)

 箱根に行くのは初めてなので、いったん東京に出て小田急に乗った。
 ロマンスカーという高級車両に乗ったのも初めてだったので、まるで殿様になった気分だった。
 箱根湯本から先は電車が不通なので、電車を降りてバスを待った。

 このあたりの山の登り方もバス事情もよくわからないので、係員の方に乙女峠に行くにはどうすればよいか教えてもらった。
 まずは宮城野営業所まで行ってバスを乗り換えるのだと言われた。

 湯本駅の標高が約100メートル。強羅駅が約550メートル。
 標高差が約450メートル。水平距離は大したことないのに、すごい標高差だ。

 国道は塔ノ沢に沿ってついているわけではないが、かなりの勾配で登っていく感じだ。
 宮城野営業所で少々の待ち時間。
 バス停向かいのコンビニで腹ごしらえしてちょうどよかった。
 多くのハイカーはアウトレット行きとは別の便(桃源台行き)に乗っていったが、あれはどこに登る人々だったのだろう。

乙女峠から富士山(大きな写真)
富士山(大きな写真)

 乙女峠のバス停は、トンネルを過ぎて静岡県側に出たところだった。
 御殿場の市街地を隔てて富士山が大きく見える。
 うまいことにこの日は、雲ひとつない快晴だった。

 道標に従って荒れた林道に入り、すぐに登山口である。
 スギ林の中を30分ほどで雑木林になり、乙女峠に着いた。

 ここも富士山がよく見えるように伐採されていて、峠のすぐ上にはベンチがあって、こちらは箱根山側が一望できた。
 とてもよい場所をなので、ここでさっそく大休止。

 峠から先に植林地はなく、ほぼずっと雑木林の日だまりが続いて、小春日和の陽気もあって、汗ばむほどだった。
 長尾山までゆるい登りで、いったん下って登りに転じても穏やかな尾根が続いて、茶店の建つ金時山まですぐだった。

 火山らしく溶岩が露出し、じつに好展望なのだが、腰を下ろす場所もないほど混んでいた。
 北側の丹沢山塊が見える場所はないか探してみたが、茶店の中以外にはなさそうだった。
 この先の予定もあることなので、山頂はスルーして下山にかかる。

愛鷹連峰(大きな写真)
箱根山(大きな写真)

 なかなかの急下降しばしで公時神社の分岐。
 公時神社まで50分、金時山登山口(仙石原)まで40分の道標が建つ。
 地形図で見れば公時神社のほうが明らかに近いので、これは不審だが、おそらく理由があるのだろうと考え、仙石原への尾根を選択。

 名残のリンドウがいくつか咲いていた。
 順調に高度を下げていくと、明神ヶ岳へのササ原に一条の踏みあとが登っている。
 いい景色だ。

 鞍部が近くなると、かつて茶店が建っていたと思しき三叉路。
 ここからもどんどん下る。
 住宅街に出たと思ったらバス停まですぐだった。

リンドウ咲く(大きな写真)
小田原城(大きな写真)

 ここから小田原までどう行けば最も効率的なのか、よくわからなかった。
 来たバスに乗ると、ガラスの森美術館というところで降ろされてしまった。
 そこで居合わせたバスは、強羅駅行きだったので、乗り換え。

 強羅駅で電車に乗ろうと小田原までの切符を買ったら、電車は動いてないのでバスに乗れと言われた。
 台風のために不通になってる区間の代替バスらしい。
 バスは小田原まで行ってくれるのかと思いきや、箱根湯本が終点で、電車に乗り換える。
 ずいぶん振り回されたが、箱根の交通についていくらか理解できた。

 小田原城址は駅のすぐ近くなので、わかりやすい。
 さほど時間がないので、天守閣へ直行。
 北条氏についてわかりやすく展示してあった。

 圧巻だったのは最上階からの展望で、箱根山方面、伊豆半島方面、房総半島方面、丹沢山塊がそれぞれ一望できる。
 金時山からよく見ることができなかった丹沢が見えたのはうれしかった。