高畑倉山から倉岳山

【年月日】

1991年4月14日
【同行者】 単独
【タイム】

鳥沢(7:50)−馬頭尊(8:45)−高畑倉山(9:50)−倉岳山
(11:00)−立野峠(11:15)−梁川(12:05)

【地形図】 上野原、大室山

 朝5時の電車に乗っても、鳥沢駅に着くのは8時前。

 桂川をわたって小篠集落へ入ると、道端に、ミヤマキケマン、ニリンソウ、ヤマエンゴサク、ムラサキケマン、ジュウニヒトエなどが咲いていた。

 沢に沿ってゆるやかに登り、古い馬頭尊のところから尾根に取りつく。
 ジグザグの急登だが、雑木林となり、感じがよくなる。
 チゴユリの芽生えがたくさん出ているなかに、ヤブレガサやナンテンハギ、アケビの芽などを見つけたので、摘んでいった。

 広くなった尾根に雑木が点々としたところで、コナラの倒木に大きな天然シイタケが出ているのを見つけたので、うれしかった。

 高畑倉山の頂上は、南が伐採されていて広くなっているが、雲がたれこめていた。
 道志の山は明るいが、丹沢は見えない。

 東への道は、雑木のなかを登下していくが、静かで感じがよい。
 穴路峠の手前から倉岳山が高く望まれる。

 倉岳山は樹林のなかで、展望はほとんどない。
 南側から廻りこむように急な道を下っていくと、すぐに立野峠。

 切通し状の峠から梁川方面へ下る。
 道ばたにカタクリの芽が見られるようになるとすぐに涸れた沢を渡り、さらに水流のある月屋根沢を渡る。
 尾根はまだ早春の気配だが、沢筋ではすでに新緑がまぶしい。
 下生えにヒトリシズカやスミレ、タチツボスミレなど、里の花が目立つようになると、立野の集落に出た。

 梁川の駅に着いたとたん、電車が発車し、くやしい思いをしたが、だれもいない駅で、桜吹雪のなか、ラーメンを食べていると、次の電車がやってきた。