静かな古刹
−野登山−

【年月日】

2025年5月12日
【同行者】 単独
【タイム】

坂本棚田駐車場(7:49)−野登寺(10:04-10:46)−野登山(10:04-10:46)
−坂本棚田駐車場(12:10)

【地形図】 伊船 ルート地図(マウスホイールで縮小・拡大可)

 鈴鹿S-インターで降りたのだが、しばらく狭い道を走らなければならない。
 幸い、対向車がほとんど来なかったので助かった。

棚田あとか
参道

 棚田の駐車場から出発。
 みごとな棚田だが、半分くらいはすでに耕作されていない。
 それでも、畔はしっかり刈ってある。

 集落を抜けたところに登山口の道標あり。
 防獣柵をあけて、さらに進む。

 沢沿いの山ヒル生息地帯であり、明け方まで雨が降っていたので、ロングスパッツをつけ、ヤマビルファイターをしっかり噴霧してきた。
 飛び石で沢を渡ると急登になる。

三十三観音
野登寺

 ずっとスギ林が続いて、見るものはなにもない。
 かなり退屈な上、じつに厳しい登りだ。
 地形図を見れば一段落するまで標高差200メートル程度なのに、ずいぶん疲れるようになったものだ。

 林道を渡ったところから、傾斜が緩む。
 景観は相変わらずだ。

 作業道のような広い道になると、鳥居があって、野登寺の入口。
 ここからみごとな巨杉の並木になる。

 杉の向かい側には、三十三観音の石仏が石室の中に安置されている。
 石段を登れば野登寺の本堂。

 修復されてはいるが、江戸時代半ば(安永年間)の建築。
 このお寺は江戸時代に、どうやって維持されていたのだろう。

巨杉群
コバノミツバツツジ

 参拝者・登山者は誰もおらず、静かな境内だったが、上部で自動車の走る音が聞こえた。
 お寺の用事のあるらしき業者さんだったのだが、けっこう苦労して登ってきたのに、自動車で山頂近くまで入れるとは意外だった。

 車道をしばらく行き、少し登ったところが山頂だった。
 展望皆無。
 でも少し離れたところに、コバノミツバツツジが盛んに咲いていた。
 ここで大休止。

 山頂近くはスギ林でなく、ブナも生えていた。
 鳥居のところまでは、来た道でなく、広葉樹林を行く。

ブナ
棚田

 鳥居のところからは来た道を戻った。

 坂本まで下ってから、八王子神社にお礼参り。
 神社の前は広場になっていて、棚田展望台も作ってあった。

 しかし展望台は傷んでいるということで、立入禁止になっていた。
 棚田の現実も、なかなか厳しいのだった。