リアス海岸と照葉樹
−龍仙山−
【年月日】 |
2024年12月24日 |
【同行者】 |
単独 |
【タイム】 |
船越公民館(8:32)−八幡神社(8:38)−龍仙山(9:47-10:25)
−椿山(11:21)−船越公民館(12:24)
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【地形図】 |
五ヶ所湾 ルート地図(マウスホイールで縮小・拡大可)
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船越公民館にハイカーのものらしき自動車はなし。
道路をわたって、道標に従って坂道を登る。
すぐ右に、浅間神社の表示があったので、立ち寄り。
照葉樹の大木に囲まれた小さな広場の真ん中に、祠がある。
祠の中に石の神像が安置されているのだが、それは神というより仏像に見える。
ここからはずっと、みかん畑の中を登る舗装道路を行く。
海に面した、陽当りのよい緩斜面のほとんどがみかん畑になっており、なんの種類かわからないが、柑橘が実っている。
地形図に道の記載がないところまで登っても、道は続いているが、稜線やや下で登山道に変わる。
急登少しで、照葉樹の多い稜線。
東に少し登ったところが龍仙山の山頂で、ベンチと展望板がおかれ、大日如来の石仏が石の覆屋に守られていた。
目の下は太平洋で、典型的なリアス海岸が広がっていた。
ここで大休止。
帰りは、椿山を回ることにした。
すぐ西のピークには、不動明王と役行者の石像。
大日と同じく、石の覆屋で守られているのだが、屋根にする石を持ち上げるのは苦労だっただろうと察せられる。
すぐに、樹種不明の大木。
この日は、『照葉樹ハンドブック』を参照しながら歩いたのだが、この本には、基本的に樹種の葉っぱだけしかのってない。
しかし、高木になると、上部の葉っぱがよく見えず、下部に葉っぱが茂っていないことがほとんどで、これでは調べようがない。
後日調べて、この大木はタブノキであろうというところに、自分的には落ちついた。
その先もそんな感じ。
万年青の群落は珍しかった。
秩父の低山にもいくらか、万年青が生育しているのを見ることがあるが、ここのように群落になっているのは見たことがない。
クチナシも同様。
クチナシはちょうど、実ができていたので、いくらか摘んでいった。
椿山あたりからマンリョウも多くなってきた。
相変わらず、照葉樹の大木がところどころに見られるが、全くの原生林というわけでもなさそうだ。
車道に出てから周囲の樹相もそんな感じだった。
とても充実した山行きだった。
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