新緑の毘沙門山
−毘沙門山から茅ノ坂峠−
【年月日】 |
2019年4月28日 |
【同行者】 |
2名 |
【タイム】 |
要トンネル(8:34)−770メートル圏ピーク(9:37-9:51)−毘沙門山(10:35-10:49)
−核心部先鞍部(11:40-12:10)−847メートルピーク(13:07-13:19)−茅ノ坂峠(13:47)
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【地形図】 |
長又 ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小)
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茅ノ坂峠に自動車をデポするために走り出した直後に、タイヤが外れかかるというトラブルなどがあって、時間を少々無駄にして、同行していただいたJICKYさんには申し訳なかった。
それでも、まあまあの時間に要トンネルを歩きだすことができた。
長合沢林道を行き、鉄パイプ橋から巡視路に入る。
ここは急傾斜の暗いスギ林だが、お茶の木がたくさん生えていて、かつてお茶畑だったことがわかる。
鉄塔を過ぎ、770メートル圏の小ピークで小休止。
朝は寒かったが、ずいぶん暖かくなってきた。
壁のような急登を登るのも今年3度目なので、精神的には楽になった。
先は長いが、天気がよいので、ここは迷わず毘沙門山へ。
この日は、今年毘沙門山へ来た中では、最も晴れた日だった。
新緑の秩父の山だけでなく、筑波山や日光や尾瀬方面まで、見えていた。
しばし眺めを楽しんだのち、戻って茅ノ坂峠への尾根道に入る。
下っていくとすぐに、厄介そうな岩が立ちはだかる。
右(北)側から容易にエスケープできそうなのだが、地形図に記載のない岩壁がある。
試しに取りついてみたが、けっこう微妙なクライミングを強いられるし、登りあげてみたところでその先行けるかどうかもわからなかったので、引き返して、南側からトライし直す。
こちらは急傾斜の岩稜だが、登れないことはないので、登りやすそうなところを選んでじわじわとずり登った。
つかもうとした岩が欠けたり、傾斜のゆるそうなところはイチゴ類のヤブだったりして、快適とは言えず、食べごろのヤブレガサもあったのだが、摘み草してる場合ではなく、ようやく稜線に出た。
そこからも、先の見えない岩稜が続く。
もっとも怖かったのは「蟻の戸渡り」的な岩場で、ここは岩にまたがり、這って通過した。
距離的には100メートルと少しの尾根を1時間近くもかかってようやく通過し、平坦地で大休止。
この南側にも、ドリーネ的な凹地があった。
ここからも岩稜は続くが、危険なところはなく、特に問題なく越えていける。
アカヤシオ・ミツバツツジ・ヒカゲツツジ・ヤマザクラなどが咲く、気持ちのよい尾根だった。
ミツバツツジとアカヤシオはそろそろ終わりに近づき、ヒカゲツツジはちょうど見ごろだった。
花は終わりかけていたが、アカヤシオが地面に落花したようすも、とても美しかった。
ちょっと迷うような尾根も、正面に二子山を見ながら行けばよい。
植林帯が多くなると普通の尾根道になり、伐採地の先が茅ノ坂峠だった。
旧峠道は薄く残っていて、松の木の根元に、地元のハンターが立てたらしい山の神が祀られてあった。
これは、14年前には気がつかなかった。
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