紅葉始まる里山
−二子山 東岳・西岳−

【年月日】

2013年11月2日
【同行者】 単独
【タイム】

駐車スペース(7:10)−股峠(8:06-8:25)−東岳(8:53-9:04)
−股峠(9:25-9:36)−西岳(10;02-10:21)−ローソク岩分岐(11:06)
−ローソク岩(11:24)−股峠(11:40-11:49)−駐車スペース(12:20)

【地形図】 両神山 長又 神ヶ原 ルート地図

 駐車スペースが少ないので、多少早めに出かけた。
 二子山には何度か来たが、こちらから登るのは初めてだった。

登山口の大モミ(大きな写真)

テンナンショウの実(大きな写真)

 仁平沢沿いの下部は多少わかりづらい部分もあるが、ずっとスギ林の中を行く。
 テンナンショウの実が鮮やかに色づいていた。

 途中のスギ林はよく手が入っており、なかなかの美林だった。

 水音が消え、傾斜が出てくると、ハイイロシメジの老菌が出ていた。
 そろそろきのこの季節は終わりだ。

スギの美林(大きな写真)

股峠下の大イタヤ1(大きな写真)

 股峠への登りにかかると、イタヤカエデやイロハモミジの大木が目についた。
 紅葉が今ひとつだったのは残念だった。

股峠下の大イタヤ2(大きな写真)

股峠下の大イロハモミジ(大きな写真)

 股峠に着いてみると、峠にはテントが3張り張ってあり、前夜の宴会あとが、そのままになっていた。
 おおぜいのハイカーが行き交う峠で、だらしなく朝寝をするなど、よく恥ずかしくないものだ。

 ここで少し休み、東岳へ向かう。

 北側に回りこむとすぐに、ちょっとしたトラバースの鎖場になる。
 途中の岩に金属製のステップが打ち込んであるので、問題ない。

コアジサイ黄葉(大きな写真)

リュウノウギク(大きな写真)

 その先を急登すると、尾根の上に立てる。
 尾根上はなかなかの絶景で、西岳がとても立派に屹立していた。

 東岳へは、基本的に尾根上を行くが、部分的に北側のトラバース道もある。
 リュウノウギクやリンドウがそこここに咲いており、ミネウスユキソウはほとんど花殻になっていた。

 細かく登降していくと、1122メートルのピークに着いた。
 ここで小休止。

 東岳からは、南面の展望がよい。
 晴れているのだが、雲も多く、両神山もほとんど見えていなかった。

東岳から望む西岳(大きな写真)

ウラハグサ黄葉(大きな写真)

 股峠へ戻ると、テントは相変わらずだったが、ハイカーやクライマーが三々五々行き交っていた。

 ひと息入れて、今度は西岳へ向かう。
 一般コースから西岳へ登ると、先客は早々にいなくなったので、気分のよい陽だまりで、のんびりできた。

股峠にて(大きな写真)

両神山が見えてきた(大きな写真)

 西岳本峰から西峰へはやせた石灰岩の下りである。
 北側の雑木林が、もののみごとに紅葉しており、残念な姿の叶山が眼下に見える。

西岳の下りから西岳西峰を望む(大きな写真)

群馬県側の紅葉(大きな写真)

 岩が乾いているので、下りも快適だった。
 ここへ来て、リンドウが花びらを開き始めた。

ダンコウバイ黄葉(大きな写真)

リンドウ開く(大きな写真)

 西峰の末端から、魚尾道峠へは一気に下っていく。
 10メートルほどの鎖場にも金属製のステップがつけられており、登降しやすくなっていた。

 魚尾道峠の手前、ローソク岩への分岐のあたりは皆伐され、広大な植林地になっていた。
 見ると、植えてあるのはスギで、スギを新たに植えるなんて・・・と思わせられた。

叶山(大きな写真)

鎖場下の大ミズナラ(大きな写真)

 分岐を左折し、ローソク岩へはさらに左に分岐が出てくる。
 ローソク岩にも寄ってみたが、ボルトがびっしりと打ってあり、あまりきれいではなかった。

ローソク岩を見上げる(大きな写真)

ヤクシソウ(大きな写真)

 三たび、股峠に着くと、今度はさすがにテントは撤収されてあった。

 股峠近くの岩場下では、登攀具を登山道に広げているパーティがあったり、登山道を占領して休むパーティがあったり、クライマーの傍若無人さが、ずいぶん目についた。
 登山口では、ヤクシソウが花盛りだった。