−二子山 東岳・西岳−
駐車スペースが少ないので、多少早めに出かけた。
仁平沢沿いの下部は多少わかりづらい部分もあるが、ずっとスギ林の中を行く。
途中のスギ林はよく手が入っており、なかなかの美林だった。
水音が消え、傾斜が出てくると、ハイイロシメジの老菌が出ていた。
股峠への登りにかかると、イタヤカエデやイロハモミジの大木が目についた。
股峠に着いてみると、峠にはテントが3張り張ってあり、前夜の宴会あとが、そのままになっていた。
ここで少し休み、東岳へ向かう。
北側に回りこむとすぐに、ちょっとしたトラバースの鎖場になる。
その先を急登すると、尾根の上に立てる。
東岳へは、基本的に尾根上を行くが、部分的に北側のトラバース道もある。
細かく登降していくと、1122メートルのピークに着いた。
東岳からは、南面の展望がよい。
股峠へ戻ると、テントは相変わらずだったが、ハイカーやクライマーが三々五々行き交っていた。
ひと息入れて、今度は西岳へ向かう。
西岳本峰から西峰へはやせた石灰岩の下りである。
岩が乾いているので、下りも快適だった。
西峰の末端から、魚尾道峠へは一気に下っていく。
魚尾道峠の手前、ローソク岩への分岐のあたりは皆伐され、広大な植林地になっていた。
分岐を左折し、ローソク岩へはさらに左に分岐が出てくる。
三たび、股峠に着くと、今度はさすがにテントは撤収されてあった。
股峠近くの岩場下では、登攀具を登山道に広げているパーティがあったり、登山道を占領して休むパーティがあったり、クライマーの傍若無人さが、ずいぶん目についた。
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