ホシガラス遊ぶ
−大ナゲシ2−

【年月日】

2008年1月7日
【同行者】 単独
【タイム】

小倉沢(11:34)−赤岩峠(12:28)−下段の岩場基部(12:48)
−大ナゲシ(12:58-13:09)−下段の岩場基部(13:18)−赤岩峠(13:42)
−小倉沢(14:10)

【地形図】 両神山 ルート地図

赤岩峠

芋ノ木ドッケと雲取山

 大幅に出遅れたので、早々に支度をして出発。
 鉱山住宅はいちだんと荒廃して、窓ガラスの割れた家も目立つ。
 峠道入口の道標のところには、赤岩尾根・大ナゲシは技術・装備のない人は登れないという立て札が立てられていた。

 11年前には植林されたばかりだったヒノキはすっかり成長して、最初の枝打ちが終わったばかりらしかった。
 植林地を登っていくと、ヤマドリのつがいが飛び立って、驚かされる。

 植林地を過ぎて尾根に登ると、雑木林。
 コナラ・ミズナラ・ブナ・アサダなどが目につく。

 下生えはほとんどがアセビだ。
 おおむね若い木ばかりだが、ミズナラとツガの大木が各1本、目立っていた。
 赤岩岳南面の迫力ある岩場がせまってくる。

 正面に岩峰を見ると、右に折れて峠下へトラバース。
 途中にトチの大木が数本。
 峠へは、イタヤカエデ・ハリギリ・クリ・トチなどの落ち葉を踏みしめながら急傾斜のジグザグ登りだが、意外に時間がかかる。

甲武信岳

浅間山遠望

 峠まで来て初めて、大ナゲシが見える。
 小ピークを越えた次がジャンクションピークだが、しっかりした巻き道ができていたので、大ナゲシへは自然に導かれる。

 ジャンクションピークからいったん下るのだが、ここは北面なので、シャクナゲ林に薄い積雪。
 鞍部の中にある小ピークを越える前後には、ウダイカンバが多い。
 何本かはとても立派な大木だった。

 突き当たったところが、大ナゲシに至る下の岩場。
 ここもずいぶん整備されていて、正面と左にルートができている。
 山頂はすぐ先なので、ザックはここでデポして、まずは正面ルートを登る。

赤岩岳

ゴヨウマツとホシガラス(大きな写真)

 細引きが下がっているが、岩自体はしっかりしているので、ぐんぐん登れる。
 下の岩場をクリアするとしばらく平坦な樹林となり、すぐに上の岩場に突き当たる。
 こちらには鎖が下がっているが、容易。

 山頂は狭いが、展望はとてもよい。
 秩父地方からはあまり見えない雲取山も、ここからはよく見えていた。

 和名倉山の右には雁坂・破風・甲武信。
 曇っていたので、金峰は見えなかった。
 西から北はいくらか晴れていたので、八ヶ岳や浅間山をどうにか望むことができた。
 両神山はあまりにも膨大で、どれがどのピークだかわからない。

ウダイカンバの大木

アサダの樹肌

 山頂下のゴヨウマツの梢では、ホシガラスが松ぼっくりをつついているのが見えた。

 下りでは、下の岩場で北側の巻き道に入る。
 こちらの方が傾斜がなく、鎖も下がっているが、何となく岩がもろそうでいやな感じ。

 帰りは写真を撮りながらどんどん下った。