2日目
曇ってはいたが、雨はひとまずあがったようだった。
薄明るくなってから出発。
スズタケの枯れた鈴ヶ坂で七滝沢コースを合わせて尾根の上に上がる。
天気はまずまずで、神社下の鎖場あたりでご来光。
両神神社にお狗さま4基。
神社の建物内に神像が安置されているが、近くで見ることはできなかった。
神社の先に大日如来像。
大日如来は、先にも述べたように密教の教主。
剣ヶ峰についたときには、ほぼ快晴。
奥秩父、富士山などが一望できたが、すぐにガスってしまった。
ここには首のない帝釈天像と新しい清和天皇像がある。
帝釈天は庚申信仰の主尊なのだが、両神山と帝釈天の関係は不詳。
同様に、清和天皇が何でここにいるのかも不詳。
せっかくの山頂だったが、あまりゆっくりできずに下山にかかる。
下りはハイペースで、清滝小屋で撤収休憩しただけで、11時には日向大谷に着いた。
小鹿野町まで戻ると遠回りなので、ここでバスに乗る同行者たちと別れ、一人で奈良尾沢峠に登り返す。
奈良尾沢峠への道標はあるが、踏みあとは部分的に消えかけている。
峠にはモミの木と小祠があるだけ。
ここからの下り道は、もう少しで廃道になりそうなほど薄い。
カラマツ林をジグザグに下り、納宮への尾根に乗る。
尾根道はおおむね切り通し状で明瞭だが、林道によって尾根が切られているため、すぐに通行止め。
林道に降りる道も作られているが、道標もなくほとんど廃道だ。
元の尾根にずり登ってさらに峠道を下っていくと、アカモミタケが多い。
ムラサキシメジ・ハイイロシメジもいくつか出ていた。
新しい植林地に出ると納宮あたりの集落が見える。
間日影集落に入ったところで、小鹿野行きのバスが通るのが見えた。
納宮から歩いて自宅に戻った。