毘沙門山探検記

【年月日】

2006年1月9日
【同行者】 単独
【タイム】

大指(13:05)−2本の送電鉄塔(13:36)−露岩のピーク(14:40)
−安曇幹線284号分岐(15:22)−半平(16:07)

【地形図】 長又 ルート地図

大指集落の馬頭尊

大指から望む毘沙門山

 3連休の最終日、せっかくよく晴れたので近所の山に出かけた。
 近所といっても、登山道がない山とあってここは初挑戦。

 山中の桃源郷という感じの大指(おおざす)集落から、まずは送電線巡視路に入る。
 集落の中に、可憐な表情の馬頭尊がたたずんでおられた。
 弘化三年の銘あり。

 東京電力のプラスチック道標があるのだが、他人様のお宅の庭を横切らなくては巡視路に入れない。
 そちらにまずはあいさつをして、山にとりつく。

 このあたりはえらくはっきりした立派な登山道。
 集落のすぐ上に新しいしめ縄の下がった祠が二基。

 ひと登りで二本の送電鉄塔が建つ場所。
 鉄塔の位置は地形図にあるのよりもっと上だ。
 ここからは薄い踏みあとになる。

 さらに登っていくと、851メートルのピーク。
 ここは西側にある巻き道を利用。
 少し下って鞍部にはまだ使えそうな小屋掛け。

 毘沙門山に向かって登っていくとここにも小さな祠。
 こちらは天保八年の銘があった。

 問題はここからで、スギ林の中をしばらく登ると南側に巻き道。
 尾根道はないのでここは巻き道に入る。
 シカ道も錯綜しているので、やや不鮮明な箇所もあるが、東西に長いピークを巻いて雑木の斜面に出ると立入禁止の札があって、延々続く落石止めのフェンス。

 これでは垂壁の毘沙門山の基部にさえとりつけない。
 ここは少し戻り、巻き道の途中から直上して尾根に登り、尾根伝いにしばし行くと、石灰岩でできた露岩帯。

毘沙門山から望んだ武甲山

露岩の上で

 灌木と岩角を頼りに前方にある大岩めざしてよじ登ると、鉄筋の棒の立つ岩の上。
 展望は言うことなしだが、その先は採石場で危険。
 三角点ピークに行くのは絶対不可能とわかった。

 とはいえここも大展望。
 天気は快晴で言うことなし。

 眼下に大指の集落。
 南には両神山から両詰山にかけての尾根。
 和名倉山から武甲山にかけての山々。

 北は城峰山、塚山、父不見山。
 そのむこうに御荷鉾連山。
 今日の男体山はうっすらと霞んでいた。

 しばらく眺めを楽しんでから、もと来た道を戻る。

 まだ日没には時間があったので、2本の鉄塔のところからはまっすぐ大指に行かずに、安曇幹線284号に至るという道標に従って、東に向かう。
 ここはかなりの悪路で、不鮮明なところも多い。

 284鉄塔からはいい道になり、どんどん下ると十二社神社を経て半平集落の真ん中に飛び出した。