この前、二子山に登ったのは、秋だったが、今回は、春の二子山。
移動性高気圧におおわれ、暑いくらいだった。
国道299号は、行楽客の車がひっきりなしに行き交い、バイクのエンジン音もけたたましかった。
前回同様、南登山口から登り始めたが、さすがに連休のさなかとあって、ハイカーが多かった。
新しい植林地は、ヒノキが育っていないため、日射しが強く、暑くてしかたがないが、樹林の中にはいると、まずまずしのげた。
チゴユリ、ミミガタテンナンショウ、ジュウニヒトエなど、地味な花が林床を飾り、ツツドリが鳴いていた。
このあたり、各種のスミレが咲いているのだが、同定がとてもむずかしい。
いつか、『日本のスミレ』を持参して、きっちり調べなければ、どうしようもない。
植林帯で、濃い紫のスミレと、小さな白スミレを見た。
自動車の音が聞こえなくなると、伐採地。
やせたウドが見つかったので、芽先をいただいた。
日なたで、キジムシロやヒメハギがぽつぽつ咲いている。
ヒメハギは、初めて見た花だ。
ローソク岩の分岐から、しばし急登。
このあたりで、リョウブの新芽を少し摘んだ。
クロジやヤマガラのさえずりも聞こえた。
エイザンスミレは、里では終わってしまったが、このあたりではちょうど見ごろだった。
鎖場を登って岩尾根に出てからが、少し長い。
尾根の上には、ハルリンドウがたくさん咲いていて、たいへん可愛らしかった。
両神山の勇姿を眺めながら、慎重に登下降して、山頂へ向かった。
山頂付近には、コヒョウタンボクやハンノキの仲間が咲いていた。
山頂で大休止。
今日のお昼も、畑の野菜に、ウドやヤブレガサの入ったラーメン。
きのこは、見つからなかった。
初心者コースを急降下しばしで、股峠。
先月来たときには、カタクリの花でいっぱいだったが、今日はニリンソウが大開花していて、すばらしかった。
ここは、いつ来ても花が咲いていて、気分がよい。
早く下山できたので、午後は野良仕事がはかどった。