二子山の展望台
−小鹿野(中里)諏訪山−

【年月日】

1996年10月2日
【同行者】 単独
【タイム】

志賀坂トンネル(2:40)−諏訪山(3:37-3:42)
−志賀坂トンネル(4:28)

【地形図】 両神山

諏訪山から両神山を見上げる

 カメラと三脚、腰籠(こしご)と飲み物だけをもって、峠ノ沢沿いの山道を歩きだす。
 ここは送電線巡視路を兼ねているので、整備が行き届いていて歩きやすい。
 道ばたには、ツリフネソウ、セキヤノアキチョウジ、ママコノシリヌグイ、カメバヒキオコシ、ナギナタコウジュ、シシウド、カラハナソウなどが咲いていた。

 道の真ん中にコガネタケが一本だけ出ていた。
 このキノコは群生することが多いのだが。
 古いあずまやを過ぎ、しばらく行くと、238・239号に至ると書かれた鉄塔巡視用の道標。
 りっぱな道はその道標に従って右の尾根へ登っていく。
 直進するのは草だらけの踏みあとだ。

 ここは、ちゃんとした方の道を選択。
 スギの植林地を少し登ると、送電鉄塔。
 ここは、立木が完全に伐採されているので、見晴らしがよい。
 中でも、二子山の岩壁が目の前で、すばらしい。

リンドウ

山頂付近にて
 鉄塔からはスギとカラマツの尾根を登っていく。
 ハナイグチがいくつか出ていたが、ほとんど悪くなっていたのは残念。

 道が下りになったので、ルートミスに気づき、尾根上のヤブに突入して直進。
 登山道のある尾根より一つ北の尾根を登ってしまったようだ。
 消え消えの踏みあととシカ道を拾いながら行くと、ほどなく山頂直下の登山道に出た。

 アキノキリンソウやリンドウがそこここに咲いていて、秋らしい風情だ。
 階段道をほんの少しで諏訪山の頂上。

 山頂は樹林が成長したため、以前来たときよりずっと展望が悪い。
 長居は無用の場所なので、祠に一礼して来た道を引き返す。

 帰りは登山道を下る。尾根ではすでに紅葉がはじまっていて、きれいだ。
 クリ、リョウブ、ウリハダカエデ、ホオ、アセビなどが混生した雑木林だ。
 低木層にニシキギが多いのはちょっとめずらしい。
 また、ホオの多いのも印象的だ。
 ドウダンツツジもあるが、これは植えたものだろう。
 秩父の山ではたまにしか見かけないシラカンバも何本か。かつて自然公園として整備されたことのあるらしいところなので、自然林と人工林の区別がよくわからない。

 シカがずいぶんあわを食って駆け下りていく。
 草ヤブにおおわれた道をしばらくで、もとの巡視道に出た。